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逝年―Call boy〈2〉

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  • サイズ B6判/ページ数 197p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087712247
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

傑作性愛小説『娼年』その後。
20歳の夏から一年後。娼夫のリョウは、仲間の咲良、アズマと共にボーイズクラブを再開する。クラブのオーナー御堂静香も刑務所から戻ってくるが、エイズを発症していた…。性愛の極みを描く傑作恋愛小説。

内容説明

リョウ、二十歳の夏。恋愛にも、大学生活にも退屈した日々を送るなか、ボーイズクラブのオーナー・御堂静香に見出され、とまどいながらも「娼夫」の仕事を始める。やがて、リョウは女性たちのなかにひそむ、さまざまな欲望の不思議に魅せられていく…。性愛の深淵を透明感あふれる筆致で描く長編小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nyaoko

80
御堂静香の逮捕から一年。リョウ、咲良、アズマの三人はクラブパッションを再び始める。そして、新しいメンバー・アユムや、クラブの壊滅を引き起こしたメグミが加わり、やがて静香が出所する。前作では「静」のイメージだったリョウ。今作ではクラブ再開にスカウトにと「動」の成長を見せる。男を買う女達の心の孤独や、張りを失ってくる体を哀れむ女達の苦悩、それらをぬぐい去るリョウの巧みな言葉と仕草、石田衣良さん、貴方はエロの帝王です。なんて、うなりながら読みました。相変わらずタイトルのセンスもいいですね。続編早く読みたい。2018/04/07

扉のこちら側

72
初読。前作では生かしきれていなかった彼女の設定が今作では大きな意味を持つものとなった。密度の濃い人生というものに思いを馳せる。2013/02/13

misa*

70
「娼年」の続編。リョウ、咲良、アズマの3人で再出発するところから始まる。今回は前作よりもだいぶ静かに描かれていて、読みやすさはあるけれど、ミドリの一件については納得出来ず。裏切り者を神のようにすべて受け入れて迎え入れるなんてこと、出来ないなぁ…あたしは。もう少し人間臭く描かれていても良いかなとは思ったものの、今回も綺麗な仕上がりになってた。ここまで読んだら「爽年」も読もうかな。2019/07/22

ゆみねこ

46
リョウが心から愛したのは静香。二人の最初で最期の愛のシーンはステキだと思った。恵が関わってきたのには少し驚きが…。アユムくんの両親のとまどいと理解、こちらも読みごたえがあった。娼年・逝年、続けて読めてよかった。2012/10/16

aki☆

44
「娼年」から一年後、クラブを再開し新メンバーを加え元オーナーが戻って来る。リョウの「天職」であるお客様との関わりももちろんあるけど本作は性同一性障害やHIVの苦しみに重きを置いている。分かっているつもりでいたけど、どちらもきちんと理解出来ていなかった事を痛感した。お客様に安らぎとひと時の幸福を与え続けるリョウ。リョウと他メンバーの幸せを願うけど最終巻どうかな~。2018/09/10

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