出版社内容情報
いのちの輝きと哀しみをうつす、珠玉の作品!
作家生活三十年、代表作から単行本未収録まで全短編を収録した決定版!
人生へのひたむきで切ない想い。奥行きのある詩情豊かな文章。太宰治文学賞受賞作「泥の河」、芥川賞受賞作「蛍川」等の初期傑作他、「幻の光」等、宮本文学のエッセンスが凝縮した15作品を収録。短編の醍醐味を伝える、継ぎ表紙の美装愛蔵本。
内容説明
作家生活三十年、宮本輝の代表作から単行本未収録まで全短篇を収録。「泥の河」太宰治賞受賞作、「螢川」芥川賞受賞作、など、上巻収録15編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデミン@もも
23
「泥の河」のみ読了。 2015/10/29
潮見
4
『泥の河』が圧倒的に良かった。胸が潰れる。ラムネ壜を川に投げ捨てたくなる気持ちには見覚えがあるので、とても理解できる(言葉にできない感情であっても、物語という物事の流れを通して伝えることはできたりするんですねって再確認)。『幻の光』は先に映画を観た。この原作に忠実で(忠実なのが良い事だとは思わないけど)、映像の再現度は高かったんだったんだなぁと映画を思い出しながら読んだ。ただ、原作のゆみは、江角マキコほど凛とした女性ではないと思う。2012/11/30
aki
3
一文が短くて文章のリズムがいいので、物語にスッと入っていける短編ばかりでした。題材として、関西、貧乏、死がどの作品にも現れます。一見暗い話のように感じますが、光明を感じれる作品が多いので、読んでいて嫌になりません。下巻も楽しみです。2022/10/02
じろゆ☆
1
結構長い間図書館で4冊程借りた中の一冊。短篇なので読みやすかろうとの予想でしたが内容が重く読み進めるのに時間が掛かりました。どれも名作揃いだが自分にはheavy過ぎて...しばらく宮本輝はもういいかな、でもしっかり読後感はあり忘れた頃にまた読むのでしょうね。個人的には最後の話が刺さりました、小旗もね。短編だけどどれも重く暗い中に希望とか光を見出す感じがリアル。やっぱり宮本輝、好きだわ2015/08/31
sun
1
泥の河、蛍川はもちろん、幻の光は絶品強い生き方に圧倒された2012/07/22