出版社内容情報
CWAダイアモンド・ダガー賞受賞作家の実力
迷宮入りの誘拐事件に新たな手掛かりが出現。再捜査をするうちに、全く関係のなさそうだった22年前の炭坑労働者失踪の真実までが浮かぶ。栄誉ある賞を受賞した著者の実力に唸らされるミステリー。
内容説明
スコットランド屈指の富豪の娘と娘が誘拐された。娘は殺され、孫が行方不明となったまま事件は迷宮入りとなる。四半世紀近くたった現在。トスカーナのヴィラで一枚の人形劇団のポスターが発見されたのをきっかけに、富豪から誘拐事件の再捜査を依頼されたカレン・ピーリー警部補は、同時に、22年半前に消えた炭鉱労働者の捜索も消えた炭鉱労働者の捜索も担っていた。無関係に見えた二つの事件はやがて…。実力作家マクダーミドの傑作。
著者等紹介
マクダーミド,ヴァル[マクダーミド,ヴァル][McDermid,Val]
スコットランドの炭鉱の町で育つ。オックスフォード大学で学んだ後、ジャーナリストを経て作家に。1995年『殺しの儀式』でCWAゴールド・ダガー賞を受賞。作品は世界40カ国で出版され、1000万部以上売り上げる。テレビドラマ化作品も多数。2010年に生涯に渡るミステリー界への貢献を称える栄誉あるCWAダイヤモンド・ダガー賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
himehikage
13
現代英国ミステリ作家の大物とされる著者だが、これまで続けて読んだことがなく、その個性や魅力がいまひとつ分からないのが正直なところ。この作品も特に思い入れはなかった。というか、読んで2〜3カ月ですでに内容を忘れている汗2020/11/08
tom
12
さすがのマクダミード。読んだ人もコメントの数も少ないけれど、この人の書く推理小説は、けっこう楽しめると思っている。権力にこびへつらう上役をさげすみながら、着々と解決を進める「未解決事件再捜査班」所属の女性刑事と部下のパートナー、イギリスの炭坑の苦難の時代と人々、娘と孫を奪われた大富豪などなどの主要な登場人物に加えて、レクター博士もどきの殺人刑事やかつてのヒッピー、芸術家など脇役の登場人物も多彩。少々地味な感じはあるけれど、どうなっていくのかと、ページを繰る手が止まらない。エンタメ本として上質です。2012/12/05
千匹のひつじ
4
22年前に町全体で行われたストライキから逃げ出した男を探す。誘拐された男の子を見つける。二つの事件を捜査するのは、ちょっとキャロル・ジョーダンにキャラが似ているカレン警部補。二つの事件が交差するのは、お約束かな。後半のどんでん返しがすごかった。誰も悪人ではない気がして、切なかった。2019/01/17
Betty
4
約1年半本棚に積んでいました。久しぶりのマクダーミド☆今回はノンシリーズの長編です。現在と過去が入り組み関係無さそうな事件が交差しています。混乱する事もなくスイスイ読ませるのは、さすがマクダーミド。主人公のカレンやジャーナリストのベルの頑張りは気持ちが良い。働く女性の描きかたが好きなのよね♪2013/12/10
奈生
4
ボリュームがあり読み応え有。 主要人物毎に舞台、時代が変わりながら話は進む。 テンポ良く展開していくので、続きが気になって読み進められた。 クライマックス〜ラストは色々微妙といえば微妙…でも、それまでの追跡が面白かったから良しか。。ラストのオチは…。2013/03/22