内容説明
サンフランシスコ市警の捜査官ケイトは、被害者フィリップの自宅を捜索し、大きなショックを受けた。古色蒼然とした家具、ガス灯、バイオリン…まさに、シャーロック・ホームズの世界だ。その上、被害者が入手したコナン・ドイル作といわれる小説には、ホームズが登場し、作中の人物も、フィリップが発見された陸軍要塞跡で死んでいた!L・キングの二大人気シリーズが交錯する傑作ミステリー。
著者等紹介
キング,ローリー[キング,ローリー][King,Laurie R.]
1952年生まれ。宗教学の名誉博士号を持つ。サンフランシスコ市警の女性捜査官ケイト・マーティネリを主人公にした『捜査官ケイト』でMWA(アメリカ探偵作家クラブ)とCWA(英国推理作家協会)の最優秀新人賞を受賞。メアリ・ラッセルのシリーズ『シャーロック・ホームズの愛弟子 女たちの闇』でネロ・ウルフ賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鐵太郎
8
ケイト・シリーズと作者のホームズ・パスティーシュとのコラボ。まずはシャーロッキアンの端くれとしてコメントすると、ホームズはあんな人じゃない、という訳にはいかない。みんなそれぞれのホームズ像を持っているのだから。でもまず、このパスティーシュもしくは失われたドイルの原稿、ドイルの文体だと本の中で書かれているけれど、そうだろうか。とはいえ、作者が、ホームズをゲイと考えたい人々に与しなかったことは、評価したい。これは同性愛に対する嫌悪ではなく、ドイルは明らかにそんなことを書かなかったのだから。2010/07/08
海老エミ
5
初、捜査官ケイトです。知らなくても面白く読めました。シャーロックホームズというかシャーロキアンが被害者で、惹きつけられます。長編の中に中編が盛り込まれて読み応えありです。ただ、好き嫌いありそうかなぁ。私は好き。他のも読もう。2018/06/30
じょじょ
2
前回からかなり時間が経っているから いろんな事が変わっていたり 気になっていた部分もあやふやなまま終わっていて 只でさえ消化不良気味なのに 本の内容まで大幅にページを使って書かれていて 今回はイマイチ。2017/10/07
ルウ
0
★3 ケイトの本編より、ホームズかな?の中編が、ちょっとロマンチックで面白かった。以前のシリーズのように、ケイト含む周りの情緒やフェミニズム志向は置いといて、謎解き中心で本のページ数含め作者のファンサービスを楽しんだ感じ。ただ、片手で読むと指がつる…w2015/09/15
きよこ
0
シリーズ5作目。 長い...とにかく、字がぎっしりで、厚みもすごくて。 間に、約100Pの短編小説まで入ってるっていう。 も、読み応えがヘビー級。分量的に。 ミステリとしても、過去一番、気合いが入っていたのではないかと。 シリーズすべてを細かく覚えてはいないので、印象だけど。 過去のシリーズも、愛弟子のほうのシリーズも事件を軸にはしていても、残る印象としては、一人の女性の物語、が強かったのが、今回はあくまで謎解きが軸になっていた、ような。2008/08/25