内容説明
妻に暴力をふるっていた男とレイプ常習犯の死体が発見された。これと前後して、謎の団体に男が電柱に裸にされてくくりつけられる事件が起きる。前の二つの事件とのつながりは？サンフランシスコ市警のケイトの捜査は難航するが、やがてインターネット上に、妻や恋人を虐待した男の名簿を載せたホームページをつきとめる…。ＭＷＡとＣＷＡの最優秀新人賞を受賞した人気シリーズの最新作。
著者等紹介
キング，ローリー・Ｒ．［キング，ローリーＲ．］［Ｋｉｎｇ，Ｌａｕｒｉｅ Ｒ．］
１９５２年サンフランシスコ生まれ。宗教学の名誉博士号を持つ。１９７７年宗教学の教授と結婚し、五大陸二十ヵ国を旅した。サンフランシスコ市警の女性捜査官ケイト・マーティネリを主人公にしたシリーズ第一作目『捜査官ケイト』でＭＷＡ（アメリカ探偵作家クラブ）とＣＷＡ（英国推理作家協会）の最優秀新人賞をダブル受賞。またシャーロック・ホームズの愛弟子から妻となったメアリ・ラッセルのシリーズ二作目『シャーロック・ホームズの愛弟子 女たちの闇』でネロ・ウルフ賞を受賞した
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
6
インドの女神カーリーの姿が大きな意味を持ちます。復讐の女神なのか、血を求めるだけの悪鬼なのか。いろいろな宗教観が絡み合い、不思議な、恐ろしい世界が見えてきます。キリスト教に関する話、とくに旧約聖書の女性蔑視に関するコメントは彼らの宗教のことだからいいのですが、仏教やインド神話その他の宗教観に関して、なにか違和感を感じます。しかし十分な知識がないので突っ込むのはやめましょう。うーむ、このシリーズは面白かったけど、この巻にいたってちょっと荷が重い。 （10/7/2）2010/07/02
じょじょ
2
前回の事がしこりにならないはずはないのに 全然触れないからこのまま無かった事になるのかな??と思いつつ読んでいたら ほんの少し触れ 次回に何か??と思わせる一文が。次回も気になる。2017/10/02
ni-ni-
2
シリーズ四作目。女性に虐待をはたらく男が謎の集団に次々と誘拐され、痛烈な皮肉が綴られたメッセージとともに裸で街に置き去りにされるという事件がおきる中、スタンガンによって襲われ、手錠をはめたまま絞殺された男性の死体が発見される。フェミニズム色が強い一冊。ケイトが過労死しちゃう！ってくらい頑張ってる。2006/09/10
ルウ
1
★2 フェミニズムが過激すぎて、もはや反フェミなのか？って感じるほど。聖書の神も女を…とかしつこすぎて食傷気味で、女の私が読んでても辛くなってくる。性犯罪者とかDV野郎は許せないけど、そこに男も女もないやろうと。ケイトは中立の立場を守った気がするけど、付き合う友達考えようよー。2015/02/24
朱音
0
シリーズ4作目。シリーズ物は前の作品に出てきたエピソードを知らないと解らないようなことがあるが、今回は知らなくても（この作品から読み始めても）十分解ると思う。今回はＤＶがテーマの一つとなっていて、相変わらず重いがそれも良しとしよう。捜査と共に気になるのは主人公ケイトの私生活。今回はハードな仕事の割に私生活は落ち着いていて安心。2001/11/29
