集英社文庫<br> アメリア・ジョーンズの冒険

集英社文庫
アメリア・ジョーンズの冒険

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  • サイズ 文庫判/ページ数 329p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087603651
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

「彼らがもうじきわたしを殺しに来る。あと2、3時間後か…」22歳のアメリアが遺産で買った店で見つけた古い楽器。そこにはさまっていた紙切れには、彼女が経験したこともない恐ろしいメッセージが書かれていた。対人恐怖症で治療中の身にもめげず、アメリアはその謎を解いていこうと決心する。楽器の持ち主は誰だったのか、そして誰が殺しに来るのか…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

糸車

21
久しぶりのドロシー・ギルマン。両親の愛を得られず育ち、自分に自信がないアメリア。ある日雑貨店で買った古い楽器の中から恐怖に怯え助けを求める女性の書きつけを見つけたアメリアは抑えきれない衝動を感じ、楽器の持ち主を探し始る中、筆跡鑑定者ジョーに出会います。運命ですね。粘り強く関係者に会い調査を続けるうち犯人に命を狙われて…。恋に落ちたジョーの率直な行動と言葉が好ましい。アメリアは変わっていく自分も今のままの自分も全部愛して受け止めてくれる信頼に値する男性を見つけました。2022/05/17

けいちか

5
最初の始まり方が、結構説明口調だったので、どうなることやら?と思っていたが、主人公のアメリアがどんどんと魅力的になって行ったので、ぐいぐいと引き込まれた。ロマンスはお手軽チックだが、信頼できる人が自分の傍に居ると、自信が増す、というのは事実だと思う。事件を通しての自分成長記。2014/11/26

フロリナ

2
ドロシー・ギルマンの本『古城の迷路』が面白くて、それからこの作者の本を読むように。 とても面白かった!主人公がハーディー・ガーディーという楽器を譲りうけて、その中にメッセージが書かれた紙を見つけるところから旅が始まる。主人公アメリアは最初、精神科にかかっていたほど対人や社会に対して恐怖心を持っていたのが、物語が進むにつれて自主性のある魅力的な女の子に変わっていって、物語の広がりと共にぐいぐい引き込まれるものがあった。『古城の迷路』に関する記述もあって、そういう趣向も変わっていて良かった。2014/12/12

シェル

1
両親を亡くし、極度に内向的になったアメリア。ある日古いハーディガーディーから手書きのメモを発見する。内容は「もうすぐ自分は殺される」アメリアは自分の殻を打ち破り何があったのかを調べ始める。良かった。2019/07/16

shizuka

1
最近ハマりつつある、海外作家のコージーミステリー。精神科のカウンセリングを受ける若い主人公が、勇気を振り絞って外へ気持ちを向け、遺産を元手に雑貨屋を居抜きで購入し生計を立て始め、そして、恋もする。ぐんぐん成長していく主人公を見ているのは、心地がよい。ミステリーの部分も、雑貨店のアンティーク楽器からダイニングメッセージめいたメモを見つけ、殺人の真相に迫っていくという、重くもなく軽くもない内容で、非常に楽しめた。2017/07/08

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