集英社文庫<br> 幻の出雲神話殺人事件

集英社文庫
幻の出雲神話殺人事件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 395p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784087497786
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

佐久一英は8カ月ぶりに出雲を訪れた。恋人の千塚忍に逢うためである。しかし、彼を待っていたのは忍の死だった。死体には神代文字が刻まれた機織りの杼が突き刺さっていたという。「もって生まれた宿業ゆえ」という忍の父の謎の言葉と、「忍さんは死んでいない」という従弟の言葉。そして千塚一族の異様な反応…。神の国で行われた殺人は一体何を意味するのか?古代と現代を結ぶ歴史推理小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨコケイ

1
東京の青年編集者が、遠距離恋愛の恋人を訪ねて出雲に赴くが、娘は神話を模した装飾をされた無惨な死体として発見される。娘の家族は不可解な態度で結婚に反対しており、本人も煮え切らなかった。青年は歴史作家の手を借りて事件を追う。頑なに余所者を拒絶する一族の秘密とは。あんまりなタイトルだが、有名な土地を舞台にしているのに藤本泉のエゾ共和国みたいな出だしが不穏。神道系新興宗教、神代文字、超常現象などいかがわしい要素が加味され伝奇みアップ。対照的に、物語そっちのけで披瀝される古代史や神社の蘊蓄が割と穏健なのが可笑しい。2023/05/01

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