集英社文庫<br> 2/26

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集英社文庫
2/26

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  • サイズ 文庫判/ページ数 214p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784087494440
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

昭和11年2月26日午前零時、22名の陸軍青年将校に率いられた1500名の蹶起部隊は「昭和維新」の名のもとに雪降りしきる帝都に躍り出た。政治と国策の失敗で貧困と不安にあえぐ国民を救うために。弱冠20代の青年将校達の怒りと鉄壁の意思を笠原イズムで描いた“青春のバイブル”。松竹富士映画原作々品―。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばりぼー

42
昭和11年2月26日、雪の降りしきる帝都で「昭和維新」を目指して蹶起した青年将校達を描いた映画の原作。客観的には残虐なテロ行為でありながら、思想的な背景や陸軍内部の派閥抗争といった説明を極力省き、若者の熱い憂国の思いと行動の純粋性を捉えることに焦点を絞っているので、「天誅!」と叫んで君側の奸を斬る場面など、心の奥に潜む暴力衝動が刺激され、爽快感すら感じてしまいました。ただ自分としては、思想的な首謀者とみなされて処刑された北一輝との関連など、イデオロギー的な背景も丹念に描いて欲しかったところです。2016/02/26

忌野清志郎そっくりおじさん・寺

4
これが映画公開された時、呉の映画館で海上自衛官さんと一緒に見た事を思い出した。このテロルはいかんが、将校達が嫌いになれない。やはり私が日本人の男だからだろう。2011/06/01

灰猫

1
もともとイデオロギーとか、軍隊が苦手で読まず嫌いだったのですが、ここに描かれた青年将校たちの育ちの良さが感じられる純粋な憂国の想いには、心を打たれる物がありました。純粋さ故の無知といいますか、計算の無さが老獪な統制派に負ける要因とはなるのですが、物語としては散るからこその儚さ、美しさを感じました。この辺りの勉強をした後、改めて三島のあの辺の作品を読んでみたいと思います。平成維新の想いが絶たれた今、良いタイミングで読めた作品だと思います。2015/05/20

月光密造者

1
2・26事件を「仁義なき戦い」の脚本家、笠原和夫が描く。映画化が前提にあったのだろう。巻末に青年将校達の時世の句を掲載。事件の流れを時系列で整理する事ができたが、視点がやや青年将校達に偏りがちでは、と感じた。2010/03/29

VC

1
安藤大尉って自決未遂した時国旗か何かかけられなかったっけ?それにしてもエエ話や2010/10/22

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