内容説明
幕末戊辰戦争の最終戦・五稜郭の戦い前夜、箱館で写された一枚の写真。仏軍人と幕府士官、それぞれ4人が写っていた。8人によって醸しだされる何ともいえない信頼と親しみの雰囲気。いったい彼らは何を話したのだろうか。日本人武士とガイジンとの束の間の出会いに秘められた歴史の影にはナニがあったのか―。一枚の写真に写された男たちの会話を聴きとるために追跡が始まった。一枚の写真が明かしたもうひとつの幕末とは果して何か。
目次
1 二枚目のあの一枚
2 たそがれのパリ
3 慶応四年四月十二日
4 スフィンクスに乗ったサムライ
5 彫まれた墓碑銘
6 ブリュネの末裔
7 燭光
8 詩と真実