集英社文庫<br> 分身

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集英社文庫
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  • サイズ 文庫判/ページ数 472p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087485196
  • Cコード C0193

内容説明

函館市生まれの氏家鞠子は18歳。札幌の大学に通っている。最近、自分にそっくりな女性がテレビ出演していたと聞いた―。小林双葉は東京の女子大生で20歳。アマチュアバンドの歌手だが、なぜか母親からテレビ出演を禁止される。鞠子と双葉、この二人を結ぶものは何か?現代医学の危険な領域を描くサスペンス長篇。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

658
最初から9章あたりまではサスペンスに富み、物語はスリリングに展開してゆく。ことに鞠子と双葉の章を交互に置く語りの手法は、我々読者に少しずつ徐々に情報が蓄積されてゆく巧みな構成である。ただ、題材そのものに幾分か限界があることが進行とともに次第に無理を生じさせてくるようだ。とりわけ、政界のドンのような人物を介在させてしまったことに対して、作家自身が収まりを衝行けられなくなったのではないだろうか。その結果が、あのような結末になったのだろう。そして、そのために本来は主題を背負うはずであったアイデンティティの⇒2021/11/02

Tetchy

553
2文字の題名からして『宿命』、『変身』に連なる作品といえるが、医学的なミステリがこれら2作の主眼ではなく、それに伴う人間ドラマがメインテーマなのだ。そして本書で描かれるのは母性。どんな子供であっても母は子供を愛するのだという深い母の愛だ。またあのラストシーンに至る構成は作者の狙いではあるのは判るが、そこに至るまでが濃厚だっただけに最後は駆け足で過ぎた感じがするのが残念だ。現在同じネタの作品がいくつか出ており評判となったが、それらに先駆けた本書がさほど評判にならなかったのも、なんだか判る気がする。2010/12/29

Kircheis

472
★★★★☆ 全く同じ容姿をした二人の娘が政治家や研究者によって翻弄されるストーリー。 結構ありふれた話で先の展開が容易に想像される。 でも中にほろりとするエピソードが効果的に混ざってるので飽きる事はない。 エンディングはキレイで、しかし切ない。2019/03/26

zero1

452
もし自分がもうひとりいたら。「ふたりのロッテ」かドッペルゲンガー?札幌に住む鞠子は母親から嫌われていると懸念。その母は火事で亡くなる。一方、東京の双葉はバンドを組んでいたがTV出演を母親から反対されていた。その母親は不審な事故死。自らルーツを探る二人の章が「1Q84」のように交互に描かれることで話は進む。二人の接近は緊迫感があり流石。背景には生命医学があった。93年に出たが倫理上の問題は不変(後述)で、今こそ読むべき作品。結末は【描かない表現】になっている。この選択を私は支持したい。表紙のレモンは象徴的。2020/03/02

夢追人009

411
東野圭吾さんの通算24冊目の作品で約30年前に書かれた医学サスペンス・ミステリーですね。著者は最新作が丁度100冊目になりまして数えましたら私はまだ32冊しか読んでいませんでしたので改めて頑張って読まねばいかんなと思いましたね。本書の解説に書かれた著者の言葉で感心したのは、「殺人事件、トリック、意外な犯人というパターンの作品では物足りなくなってきた」という一文で、本書はまさに著者の意図が反映したような作品だなと思えましたね。本作は本文453頁の分厚さですが長さを感じさせない読み易さでほぼ一気読みでしたね。2022/07/21

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