内容説明
消費者金融「富福」の副社長に就任した大宮紘平はかつての人脈と豊富な経験をもとに、めざましく業績を伸ばしていった。しかし、カード事業進出への考え方の相違から、オーナー・里村栄一との齟齬が目立つようになる―エリート・バンカーの苦悩と挫折を重厚に描く企業小説の巨篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
長南 徹
1
某消費者金融の話。高杉良の作品は、最後は爽やかに終わる印象の物が多いが、これは違う。ただ、オーナーの横暴、組合がない、株式会社ではないという会社の実情が描かれていてとても面白かった。今の日本の会社でもこういった会社はあるあるだと思う。その会社の実情や評判というものは、案外大事である。2020/11/03
もこちゃん
1
最終章「対決」は、ここまでむずむずされられた分だけわくわくさせられ、まぁ楽しめた。事実にもとづいているといわれれているが、そうからだろうか高杉良の小説は勧善懲悪でなく、よって完結にものたりなさというかいいようのない無力感を感じることが多い。・・・多いというほど読んでないけどそんな作風が感じ取れたぞい。そこが好み!(>_<)生生しい日常は読んでいてただ楽しい。2019/03/03
たろう
1
金融会社「武富士」がモデル。 この当時は今のグレーラインどころじゃない高利息。 上を読んで約1年。やっとブックオフで下を入手して読み終わった。やっぱり会社ではズブトクないと生きていけないのかなとか思った。2007/02/22
aaaaaaaaaaa
1
小説としても面白い