集英社文庫<br> 白蓮れんれん

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集英社文庫
白蓮れんれん

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  • サイズ 文庫判/ページ数 432p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087478600
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「筑紫の女王」と呼ばれた美しき歌人・柳原白蓮が、年下の恋人、宮崎龍介と駆け落ちした、世に名高い「白蓮事件」。華族と平民という階級を超え、愛を貫いたふたりの、いのちを懸けた恋―。門外不出とされてきた七百余通の恋文を史料に得て、愛に翻弄され、時代に抗いながら、真実に生きようとする、大正の女たちを描き出す伝記小説の傑作。第八回柴田錬三郎賞受賞作。

著者等紹介

林真理子[ハヤシマリコ]
1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部卒。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で直木賞、95年『白蓮れんれん』で柴田錬三郎賞、98年『みんなの秘密』で吉川英治文学賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

134
先月帰国した際に、朝ドラ関連ということで書店で平積みされていた本。涙とため息が止まらなかった。白蓮の(彼女はまだ当時、30代だったというのに!)女としてだんだん枯れていく様子とあせり、7つ年下の恋人への狂おしいまでの想いと彼への恋文(今だったらさしづめLINEとかスカイプとかですね?笑)。女として身につまされまくりでした。「どうぞ私を私の魂をしつかり抱いてて下さいよ。覚悟していらつしゃいまし。こんな怖ろしい女、もういや、いやですか。さあどうです。お返事は?」恋をしているあなたも、してないあなたも、ぜひ。2014/08/04

真香@ゆるゆるペース

130
大正から昭和にかけて活躍した、歌人の柳原白蓮さんの物語。二度の不幸な結婚・離婚と、そして有名な白蓮事件と、その人生は波乱万丈だった。最後の終わり方がちょっと急ぎ足な感じだったのが気になったけど、ストーリーは面白かったので、概ね満足。賞賛はできない始まり方だったかもしれないけど、命を懸けられるほどの相手と出会い、愛し愛され最期まで添い遂げられて、結果的には良かったんじゃないのかな。白蓮さんの死後、夫の宮崎さんが語った「うちに来てからは幸せな人生でした」というお言葉から、二人の鉄壁だった絆や愛情が感じられる。2020/04/27

舟江

109
図書館の「読書会」のために読んだ。しかし驚いた。内容はスキャンダル本。こんなことは書くべきではない!日本も恥ずかしい国になってしまった。著者の品性が疑われる。2017/01/11

ゴンゾウ@新潮部

107
恋に生きた女流歌人柳原白蓮の波乱に富んだ物語。華族の血をひき政略結婚により望まぬ相手に嫁ぐ白蓮。故郷を遠く離れ見知らぬ土地で絶望に打ちひしがられながらも時には腹黒く強かに己を貫く。女の強さを実感した。2016/12/31

ひめありす@灯れ松明の火

103
燃えるような夕焼けの、炭鉱の街に背を高く一本伸ばしたマグノリア。葉も実もなく、枝から直接咲き誇る、空を向いた沢山の純白の花。手折られず、求められず、そこで美しく咲き誇る事だけを義務づけられて。ここは嫌、何処かへ連れ出して、私に触れてと孤高の花が願う。そんな花に近づいたのは、ひとりの青年でした。伸びた美しい幹も、芸術的に枝分かれした枝も、数多の純白の花も何もいらない。ただ一輪だけで、貴方に愛して欲しいのと。それ以外はみんな燃えて無くなってしまえと、ただ一輪だけで飛び込めば。白蓮れんれん、私貴方に恋をしている2014/08/27

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