内容説明
常巳22歳、腕っぷしが弱く、要領も悪い、お人好しのチンピラヤクザ。器量は悪いが、心やさしい年上の女・順子と同棲しながら、シンナー密売とパチンコでしのぐ毎日。だが、伝説の博徒・腕斬り万治さんの出所を機に、本物の男になろうと心に決める。仁義にあつく、一本筋を通す仁侠道を歩むため、常巳の悪戦苦闘が始まった―。町の片隅で必死に生きる落ちこぼれ達の姿が切なく胸に染みる物語。
著者等紹介
池永陽[イケナガヨウ]
1950年愛知県豊橋市生まれ。グラフィックデザイナーを経て、コピーライターとして活躍。98年『走るジイサン』で第十一回小説すばる新人賞を受賞し、作家デビュー
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感想・レビュー
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優希
40
落ちこぼれヤクザが切なさを漂わせていました。2021/01/23
うりぼう
1
リーマンの平平でしょうか。存在の耐えられない軽さ。2004/01/28
Shimesava
0
ヤクザをやめてハッピーエンド。・・・・ではつまらないということなんでしょうか?2013/03/24
しろちさ
0
解説があって救われた小説、っていう印象…。解説を読むまでは、残念ながら「読まなくてもよかったな」っていう感じでした。図書館でたまたま手に取った本だったんだけど、これはざんねん。2010/12/22
赤じゃぁじ
0
ひらひらと舞っていく主人公でした。2009/08/08