• ポイントキャンペーン

集英社文庫
怨念の系譜―河井継之助、山本五十六、そして田中角栄

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 302p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087476439
  • NDC分類 281
  • Cコード C0195

内容説明

新潟が生んだ三人の偉才、河井継之助、山本五十六、田中角栄。彼らに共通するのは、リーダーとしての先見性、決断力と実行力、世界を意識した国家戦略など優れた資質を持っていたことだ。そして、いずれも歴史の大波に翻弄され、劇的な生涯を閉じている。時代の転換期に現れた英雄の足跡を徹底検証し、その底流にある「怨念の構造」を明らかにしていくノンフィクション。

目次

序章 継之助、五十六、そして角栄へ―歴史は繰り返す(合縁奇縁の主従;三人の共通点 ほか)
第1章 河井継之助―逆賊と貶められた先覚者(栴檀は双葉より芳し;江戸遊学 ほか)
第2章 山本五十六―太平洋戦争の軍神にされた男(逆賊のエースとして;軍政家・山本五十六 ほか)
第3章 田中角栄―金権政治の権化と蔑まれた異能鬼才(「二二万七六一票は百姓一揆」;人々はなぜ角栄党になったか ほか)
終章 そして怨念が残った

著者等紹介

早坂茂三[ハヤサカシゲゾウ]
1930年函館生。早稲田大学卒。東京タイムズ社政治部記者時代に田中角栄氏と出会い、以後二三年間、敏腕秘書として勇名を馳せた。田中氏の病気療養を境にフリーとなり、現在政治評論家として活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

onasu

3
新潟県長岡が産んだ方々を、まとめて読めました。悲劇的な最期を迎えてしまうものは、手に取り難く、敬遠していましたが、知るには、いい機会になりました。  文庫版解説で、半藤先生が書いておられますが、田中角栄の項は、この著者ならではの別格です。裁判当時の検察、マスコミ、国民の、異論を許さず、熱しやすく冷めやすい雰囲気は、本邦に刷り込まれたもので、今も変わっていないように感じられました。2011/05/31

iso1884(いそって呼んでね)

1
郷土愛最大級の三大人物伝!長岡ゆかりの三人がこんなにも似ている境遇だとは思いもしなかった。河井-山本の系譜はさすがに思うところはあったが角さんもか。そうか…。角栄が大蔵大臣からスタートし、今太閤となって幅を利かせ、ロッキード事件で失墜するも闇将軍と呼ばれ政界に座し、後に脳梗塞で倒れるまでずっと秘書を務め上げた著者ゆえに、角栄の章は尊敬・畏怖・哀惜など様々な感情を読み取れる。角栄は偉大な政治家であったことがよくわかった。今の政治にこの風(黒い部分は抜いて)を通したい。

おとむさん

1
自分の田舎である新潟県長岡市が生んだ3人の偉人。単純に「偉人」と言い切れない経歴を持つ3人だからこそ、考えさせられることが多くあった。特に田中角栄の想いにはジーンとしたね。上越新幹線の列車名が「あさひ」だった意味が分かるような気がする。2011/09/22

shiaruvy

0
越後の偉大な嫌われ者3人。

もりみー

0
長岡が生んだ3人の英傑。尊敬されるべき人物が長岡から輩出されたとは。2023/09/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/316432
  • ご注意事項