集英社文庫<br> 道絶えずば、また

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集英社文庫
道絶えずば、また

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  • サイズ 文庫判/ページ数 402p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087468540
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

中村座炎上から五年、新たな火種が座を覆う
江戸の芝居小屋中村座の立女形荻野沢之丞が舞台上で不審な死を遂げた。跡目争いの兄弟間の軋轢か、はたまた大道具方の手抜きか。芸の道の理を説きつつ描く長編時代ミステリー。(解説/中江有里)

内容説明

江戸中村座。立女形三代目荻野沢之丞が、引退を決めて臨んだ舞台で、奈落へ落ちて死んだ。大道具方の甚兵衛が疑われたが、後日首を吊った姿で見つかる。次に沢之丞の次男・宇源次が、跡目相続がらみで怪しまれた。探索にあたる北町奉行所同心・薗部は、水死体であがった大工の筋から、大奥を巻き込んでの事件の繋がりに気づくのだが…。多彩な生き様のなかに芸の理を説く長編時代ミステリー。

著者等紹介

松井今朝子[マツイケサコ]
1953年京都市生まれ。早稲田大学卒業後、松竹入社。歌舞伎の企画・製作に携わる。97年、『東洲しゃらくさし』でデビュー。同年、『仲蔵狂乱』で第8回時代小説大賞を受賞。2007年、『吉原手引草』で第137回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

びぃごろ

19
あれから5年、沢之丞が引退公演初日に奈落に落ちて死ぬ。これを発端として事件の中心は右源次が惚れるほどの美僧、日頌が住持務める感王寺が舞台となる。理市郎とコンビを組んで暗部に食い込んでいくが、ここぞという所は舅となった笹岡の出番だ。それが間違っているとは夢にも思わないのだ、信者は…今回は兄弟のその後が想像できて嬉しい。間違いなく二枚看板となるだろう。2018/12/17

ヨーイチ

19
三部作らしい。と言ってもユルメの三部作で登場人物が共通する程度。第一部が劇場、第二部が「大奥」(大名だけど)、そして本編は「お寺」と言える。犯罪が起こるがそれは話を繋ぐ位の意味しかなく、面白かったのは寺籠りの生活とか芝居者の社会とか。例によって歌舞伎年表の大事な部分をさりげなく背景にしつつ劇界を描いている。南北や鼻高幸四郎(五代)全盛の市村座に対し、対抗策として上方から中村歌右衛門を招聘した中村座が三代目坂東三津五郎と共演させたのは、「ああ、こういう事情だったのか」と納得。続く2015/01/12

タツ フカガワ

11
『非道、行ずべからず』から5年後、中村座の人気女形荻野沢之丞が、引退興業初日に舞台の切穴に落ちて死亡。その後大道具係の男が自殺を装った形で殺され、同じころ、両国橋近くで大工の水死体が発見される。ふたつの事件の謎は、やがて名刹感王寺へ向かう。事件の真相にも驚くが、その終盤で『家、家にあらず』の瑞江が事件解決に関わるのだが、彼女の40年後の姿にも驚いた。そして四代目沢之丞襲名で確執のあった宇源次と市之介の決着には思わず落涙。こんなに面白いミステリーは久し振りでした。2017/06/08

ぶんぶん

8
【図書館】「風姿花伝」タイトルの三部作・最終巻です。立女形三代目荻野沢之丞が舞台上で死んだ…跡目争いか、故人への怨みか… 華やかな歌舞伎の世界を巡る人間模様、事件は大奥まで発展するが…前半は思惑を説明しながらの会話で流れに乗れませんでしたが、半分過ぎた頃から事件が動きだし、あれよあれよという間に大団円。シリーズの人物が総出演の豪華版、意外な関係も解き明かされる。芸道、生き様、救い、後悔、義憤、あらゆるものが混沌とした曼陀羅模様。そして、一条の道が…2013/05/03

陽ちゃん

7
再読。名女形荻野沢之丞の死後、頼みの父を亡くしてどうしたらいいか思い悩む右源次が、最後には立ち直るだろうと思わせるラストが流石。立ち直った後の彼と兄市之介の活躍を見てみたいです。2018/06/28

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