出版社内容情報
最底辺のカス作家、南極夏彦の究極ギャグ小説!!
南極夏彦(通称・簾禿げ)と、彼を取り巻く編集者たちが繰り広げる愉快な日々。赤塚不二夫や秋本治とのコラボレーションなど、近年の傑作小説、漫画をネタにした悶絶必至の全8編。巻末に南極夏彦特別インタビューを収録!
内容説明
丸い肉塊に黒い縦筋が十数本。その不気味な肉質が蛇腹のように縮んで、にゅう、と眉毛が八の字になった―人気最低の四流小説家、南極夏彦(通称・簾禿げ)と編集者たちが繰り広げるナンセンスギャグの極致が、ついに文庫化。赤塚不二夫や秋本治とのコラボレーションなど、豪華連作全8編と、巻末には南極夏彦インタビューを特別収録。
著者等紹介
京極夏彦[キョウゴクナツヒコ]
小説家・意匠家。1963年北海道生まれ。94年『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gonta19
142
2011/12/15 Amazonより届く。 2021/5/4〜5/9 「どすこい」に出てきた四流小説家、南極夏彦を主人公にしたギャグ小説集。「小説すばる」に連載されていた。白川道「海で乾いていろ!」、大沢在昌「新宿鮫」、馳星周「夜光虫」、こち亀の秋本治氏とのコラボ「ぬらりひょんの褌」、漫画デスノート、東野圭吾「探偵ガリレオ」、平山夢明「独白するユニバーサル横メルカトル」、赤塚不二夫氏とのコラボ「巷説ギャグ物語」。2021/05/09
優希
76
文庫で再読です。くだらないギャグ小説と言ってしまえばそこまでなのですが、笑えます。南極夏彦さんと編集者たちのドタバタナンセンス短編集。秋元治先生や赤塚不二雄先生との豪華コラボは凄いなと。毒にも薬にもならないので時間つぶしに何か読みたいときにはいいのかもしれません。2018/05/23
えみ
60
じわじわくる。大人の悪ふざけとしか思えないナンセンスギャグが詰まった一冊。最初読み始めてその不格好な自由さに呆気に取られてしまったのは完全不覚。粘着質な登場人物達に眉を顰めてしまったのも迂闊だった。そう、何て言ったってこれは、くだらないを極限まで高めた他に類を見ないパロディ『どすこい。』と同類なのだから!極上の鬱陶しいを苦笑しながら楽しめる。ゾーンに入ればいつの間にか「わ・し」待ちしてしまうこと間違いなし。南極夏彦の破壊力、恐るべし。読者の脳まで不法侵入し侵食してくる。お薦めはできない、しない。自己責任!2022/02/06
Yuka Saito
9
ごめんなさい、ギャグなんだろうけど面白くなくて途中で挫折しました(´・_・`)2014/04/07
Richard Thornburg
9
感想:★★★ ちょっと前に読ませてもらった『どすこい』の番外編で、全8話+α(インタビュー形式)で構成されています。 本編同様になかなか悪趣味&下品な感じの作品なのですが、秋元治×京極夏彦のコラボである「ぬらりひょんの褌」だけは「こち亀」の大原部長が中心人物だったり、中野で古本屋を営んでいる爺さんの登場も手伝って、まだ上品な感じがします。 結構年代モノのギャグ連発だったりするのですが、元ネタのリアルタイム世代は腹を抱えて笑わせていただきました(^ ^; 「わ・し」はかなりツボに嵌りました(笑)2014/03/31