出版社内容情報
横領犯殺害の黒幕を追う刑事。サスペンス。
四億五千万を横領した女子行員が殺された。忽然と消えた金と黒幕の正体を追う捜査が始まるも、殺人の連鎖が……。長編社会派サスペンス。 (解説/池上冬樹)
内容説明
OLが旅先で拾った恋が地獄の入口とは。悪魔にそそのかされて横領した四億五千万円は忽然と消え、OLの遺体のみ廃棄物として発見された。女を騙し貪り尽くした凶敵を追う捜査が始まる。ようやく焙り出したOLに繋がる男も、突如消えてしまう。嗤う真犯人に翻弄されて、捜査本部はついに解散。残った二人の刑事が、執念の追跡行の果てに掴んだ真相を降りこぼれる満天の星座が語る本格ミステリ。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉県生まれ。青山学院大学卒業後、ホテルマンを経て作家に。69年『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞、73年『腐蝕の構造』で第26回日本推理作家協会賞を受賞。幅広いジャンルの作品を精力的に執筆。2003年度第7回日本ミステリー文学大賞を受賞。11年『悪道』で第45回吉川英治文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roomy
19
ライブラリー本。犯人は誰かとドキドキワクワクで読み進めたが最後にあっという間に解決でちょっとがっくり。犯人があんなふうになるなんて初めてのパターンかも。自分の中でのすっきり感はちょっと低め。サスペンス小説でした。2013/05/03
めろんぱんな
7
この本を読んであらためて私は推理小説が苦手だと感じました。どうしても、最後の「答え」に向けてつじつまを合わせているように感じてしまう。都合良すぎるでしょ!って。文章も、説明文が面倒くさくなってつい読み飛ばしてしまった。母は森村誠一、好きなんだけどねぇ。わからん!笑2015/06/29
あーさー
1
4億5000万円もの横領をした銀行員の女性が殺され、刑事たちが犯人を追うというミステリー。捜査本部が解散となるも、2人の刑事がわずかな証拠を集めて真相に少しずつ近づいていく、2時間ドラマにピッタリの作品です。2021/10/19
のん
1
惹かれた題名の意味は、最後の最後に納得。犯人を追求している場面がとても興味深く読めました。ひとつ嘘をつきはじめるとその嘘を護ろうとして雁字搦めになってしまう。2020/02/24
♪りんまま♪
1
黒幕がなかなか出てこなくてヤキモキ。散々引っ張って最後はあっという間に解決。ちょっと拍子抜け。2012/09/21