内容説明
演劇祭の舞台装置を描くため、高校美術部の先輩、香澄の家での夏合宿に誘われた毬子。憧れの香澄と芳野からの申し出に有頂天になるが、それもつかの間だった。その家ではかつて不幸な事件があった。何か秘密を共有しているようなふたりに、毬子はだんだんと疑心暗鬼になっていく。そして忘れたはずの、あの夏の記憶がよみがえる。少女時代の残酷なほどのはかなさ、美しさを克明に描き出す。
著者等紹介
恩田陸[オンダリク]
1964年、宮城県生まれ。早稲田大学卒業。91年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2005年「夜のピクニック」で第23回吉川英治文学新人賞、第2回本屋大賞を受賞。06年「ユージニア」で第59回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門を受賞。07年「中庭の出来事」で第20回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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