集英社文庫<br> 戦争の世紀を超えて―その場所で語られるべき戦争の記憶がある

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集英社文庫
戦争の世紀を超えて―その場所で語られるべき戦争の記憶がある

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  • サイズ 文庫判/ページ数 430p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087465341
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0195

出版社内容情報

新章追加! 気鋭の二人による刺激的対談集
ドイツ、ポーランド、朝鮮半島、日本。戦争の痕跡が色濃く残る場所を、政治学者・姜尚中氏とノンフィクション作家・森達也氏が訪ね、語り合う。文庫化にあたり大幅加筆、広島での対談を新収録。

内容説明

「森さんは場に感応するタイプです」姜尚中のその一言から、戦争や虐殺の傷跡の残る場所を訪ねての対談は始まった。アウシュビッツ、デンクマール、三十八度線―人が存在する限りこの世から戦争はなくならないのか。悪夢にも似た重苦しい旅で、二人は何を感じ何を思い、どんな真理に辿り着いたのか。文庫版のために行われたヒロシマでの対談を収録。さらに本文にも大幅に加筆した決定版。

目次

第1章 戦争の世紀のトラウマ―場所に残された記憶を辿って(善良な村人が殺戮者になるとき;虐殺のメカニズム ほか)
第2章 勝者、敗者、被害者の記憶―裁きの場で(一億総玉砕の裏側;儀式としての東京裁判 ほか)
第3章 限定戦争という悪夢―冷戦の最前線で(朝鮮半島分断へ;いびつな階級と同族憎悪 ほか)
第4章 そろそろ違う夢で目覚めたい(純真無垢な残虐性;リアリティなき殺人の連鎖 ほか)
第5章 ヒロシマ、その新たな役割―「核なき世界」の発信地に(広島を東アジアの「入場チケット」に;二十一世紀、この十年の戦争 ほか)

著者等紹介

姜尚中[カンサンジュン]
1950年熊本県熊本市生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。ドイツ、エアランゲン大学留学後、国際基督教大学准教授などを経て、東京大学大学院情報学環教授。専攻は政治学、政治思想史

森達也[モリタツヤ]
1956年広島県呉市生まれ。立教大学卒業。86年テレビ番組制作会社に入社、ドキュメンタリーを中心に数々の作品を手がける。98年オウム真理教の荒木浩を主人公とする『A』を、2001年には続編『A2』を発表。現在は紙媒体での執筆活動が中心(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobuko Hashimoto

26
いろいろあって、間を空けすぎて印象が散漫になってしまった…本はある程度、一気に読んだ方がいいなあ。こういう対談本は特に。対談って、勢いがあって話の内容も濃密だけど、書いたもののようには整理されていないので、案外記憶に残りづらかったりする。本書も、ポーランドのイェドバブネやアウシュヴィッツ、朝鮮半島や広島など、虐殺の現場を2人で訪れて、歴史と現在について検証するというもので、姜尚中氏はもちろん森達也氏の知識や見識、熱い語りに圧倒される。場所もテーマも語られる内容も興味深いので、また読み直すとしよう。2019/09/24

なおこっか

4
文庫化にあたり広島での対談が追加されたので、改めて手にとる。戦争の世紀をこえるために人々が依る辺とするべきものとして、宗教や、二分法で語られる正義ではなく、“記憶”という言葉が挙げられたのが心に残った。つい先日読んだ『日本問答』での田中優子先生の提案と同じ言葉だからだ。イスラエルとパレスチナの問題解決を考えなければ、そこに思い至らねばアジアもまた同じ過ちを繰り返す危険があるとの森さんの意見が胸に刺さる。アウシュヴィッツや広島にはアクセスするのに、イスラエルは遠い話と思ってしまう己を省みる。2018/08/13

lily

4
視点の柔軟さと言葉選びが一級品の森達也と、話せば話すほど博識さがにじみでる姜尚中の重厚な対談本。アウシュヴィッツ、三十八度線、イエドヴァブネ。メディアによって虚構された危機管理意識(伊勢崎賢治のいうセキュリタライゼーション)をもとに、正義や善意を掲げた殺戮が行われてきた戦争の世紀。人は愚かだという自覚と徹底した第三者の視点こそが何よりのメディアリテラシーであるということをこれでもかと繰り返す良著。「歴史とは、揺れ動く現在からの照射であるとの自覚と、その影と光源を見極めること」という森達也の言葉に痺れる。2018/01/09

yori

4
★★★☆☆ むーーん。。人が虐殺に走る時。。その要素は現在の我々の中にも、存在する。2011/11/08

常磐条

3
“人権”という考えが生まれた20世紀。その時代の戦争において、なぜごく普通の人間が大量虐殺・殲滅戦を起こしてしまったのか、という疑問が興味深かった。結局この疑問の延長上には、国家というシステムの中における個々のエージェント(国民)の業務というもののもつ意味とは何か、という問題が姿を表すことになる。正義という意志を持った国家システムの機能として日常の中で始まるひとつの戦争の終わりは、次なる戦争へと続いていく。社会システムの構成要因たる人間とは、一体なんなのだろうか。2015/10/03

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