内容説明
パキスタンとアフガニスタンの国境付近で、映像プロデューサーの笹目京介は、銃創を負った少年を助ける。日本語を話し、タケルと名乗る少年は、名前以外のすべての記憶を失っていた。好奇心に駆られた笹目はタケルを伴って帰国し、駒引神社の宮司である八神家に預ける。だが、笹目は自分たちを尾行してきた三人の男の存在に気づいていなかった―壮大なスケールで展開するアクション・ロマン。
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年北海道生まれ。上智大学文学部在学中の78年に「怪物が街にやってくる」で第4回問題小説新人賞、06年『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞、08年『果断隠蔽捜査2』で第21回山本周五郎賞と第61回日本推理作家協会賞を受賞。SF、伝奇アクション、ミステリなど幅広い分野で活躍。空手道「今野塾」を主宰する武道家でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
55
漫画の世界もいいけれど、伝奇アクション小説はもっとスピード感があってワクワクさせてくれる。シルクロードから来た武道に長けた、記憶を無くした日本人の少年。それでも何か国語も話せる。くぅ・・!かっこいい!。70前の婆さんが日本語一つにももたついているのに、17歳やそこらで数か国語やなんて羨まし過ぎます。そしてもう一つの羨ましは霊能力に目覚めかけている巫女。次に行きます。気もそぞろ2016/12/25
タルシル📖ヨムノスキー
20
おおおぉぉぉっ!こんな小説を探していました。まさに血湧き肉躍る王道ジャンプ漫画のようなストーリー(まだ1/4だけど)。謎の組織に追われ記憶を失った17歳の少年タケル。それを助け日本に連れ帰るジャーナリスト笹目。日本の陰の歴史に関わる神社の宮司・八神家の娘・初穂。この3人が中心人物。タケルの秘密と命を狙う刺客たち。バトルシーンは畳み掛けるようにスピーディー。今後の展開が気になる。ひとつだけ時代を感じさせるのは、初版が1995年の刊行なので、連絡手段として携帯電話が出てこない。…だから面白いのかもしれないな。2022/08/03
klu
15
神話の世界にドップリと浸かれます。久しぶりの一気読み。”竜の棺シリーズ”を思い出しました2020/05/18
りょうけん
11
<携> この物語にはケータイ電話はいまのところ一切登場しない。で物語の初出は1995年らしい。うーむもうそろそろケータイ電話は普及が始まったのではなかろうか。僕も会社からケータイを支給されたのはこの頃のような気がする。それ以降24時間が仕事時間となった。ああ悪夢ぢゃ。いやこれはこの本とは関係なかったがいいんだいつも関係ない感想ばかりなんだから。いつもすまぬな。2020/11/09
スナイデル
10
3.52020/05/24