内容説明
「選挙活動は川上から。人口密度の低い農村部から始めろ」「政権交代のないところには政策論争もない」「政治家を育てるのは国民自身」「教育の最終責任を国家に」“剛腕”政治家が、未来を担う若者に平易な言葉で民主主義の原則を熱く語りかける。27歳から政界の第一線で活躍し続け、ついにその信念である政権交代を実現させた、小沢一郎の政治哲学が凝縮された歴史的な一冊が、待望の文庫化。
目次
第1章 選挙の重さ
第2章 政治不在の国・日本
第3章 「お上意識」からの脱却
第4章 リーダーの条件
第5章 二十一世紀、日本の外交
第6章 日本復活は教育から
著者等紹介
小沢一郎[オザワイチロウ]
1942年岩手県水沢市(現・奥州市)生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。急逝した父(衆議院議員・小沢佐重喜)の後を継いで69年衆議院議員初当選。89年、47歳の若さで自民党幹事長に就任。93年、自民党を離党し、新生党を結成、代表幹事に。新進党党首、自由党党首を経て、2006年、民主党代表に。09年、同党幹事長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mitei
196
当時民主党にいてこれから政権交代に導こうとするエネルギーみたいなのを感じたが、今や過去の話になろうとしている印象。意外と共感できる部分も多く興味深く読めた。2020/04/27
JUN
14
はっきり言って、小沢さんは好きではない。でもこの本を読んで、彼の思想・信念は素晴らしい部分もあると感じた。国民以上の政治家は生まれない。国民全体の政治に対する意識が変わらなければ、本当の解決にはならない。国民一人一人が、この国をどういう国にしたいか、真剣に考えなければならない。などなど・・・自分自身、あまり政治に関心がないが、こんな事じゃいけないなぁと痛感した。2014/01/22
anken99
4
何しろ2006年の著作だけに、その後現在に至るまでの政治変動を考えると、ちょっと昔話すぎる気もするが、それでも現代政治の重要人物の一人であった小沢一郎という人間について知るには、またとない1冊。その影響力は、今となってはずいぶん小さくなってしまったとはいえ、復権はあるのかという問題も含めて、考えながら読み進めていくことができた。どぶ板選挙という手法、はっきりとモノをいう姿勢など、政治家としての良い側面があることも知った。2014/04/30
Hideki Ando
4
政策的に私とは異なる部分も多いが、流石は時代を動かす政治家だとは思った。「国民のレベル以上の政治家は出ない」、ごもっとも・・・。2013/01/10
玉露
4
小沢氏の考えや行動にはいろんな意見があると思う。彼の発言・行動がどのような考え方に基づいているのか知るのにいい本。投票に行かない人間は政治に文句をつける資格はない、という言葉は耳に痛い。2010/01/30