集英社文庫
恋愛少女漫画家

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  • サイズ 文庫判/ページ数 218p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087464092
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0195

内容説明

「あの子は漫画家になるのに必要なもの以外はすべてを切り捨てた!と姉が私の青春時代のことをそう言っていたように10代の頃の私は偏っていたかもしれない。それでも悔いナシ、です」と少女漫画家一条先生は言い切る。いつでもパワフルに道を切り開いてきた先生の生き方は、やることがみつからない!と悩んでいる人にとって格好の道案内となるはず。エッセイスト・岡部まりさんとの対談も収録。

目次

生いたちの章(誕生;白いスーツにカンカン帽のお父さん;面食いの落とし穴。母の受難!?;家庭内サバイバル;それは蝋石で始まった;一六歳でデビュー;青春)
青春の章(ターニング・ポイント;デザイナー;新たな挑戦『砂の城』;葛藤に継ぐ葛藤;この歳でまだ処女だ!;これ、二度とやらん;;漫画家、一条ゆかり)
恋愛の章(上京、四畳半の城;男は顔で女を選びます!?;女の前に、まず「漫画家;ロクデナシが好きなんです…;二度目の恋;結婚、そして離婚;恋愛のリハビリ)
仕事の章(漫画家は天職です;アウトサイダーが王道に;嫌いなもの・好きなもの;我が人生に悔いなし!;幸瀬;目指すは、匠!)
一条ゆかり&岡部まり対談(『砂の城』って大河ドラマみたい!)

著者等紹介

一条ゆかり[イチジョウユカリ]
漫画家。1949年9月19日岡山県生まれ。1967年りぼん新人賞漫画賞準入選。1968年「りぼん」で受賞作『雪のセレナーデ』でデビューする。『砂の城』『有閑倶楽部』などヒット作多数。現在、「コーラス」で連載中の『プライド』で2007年度第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。同作は2009年公開で映画化。20008年にはデビュー40周年記念エッセイ「正しい欲望のススメ」を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

26
この人の漫画には、強烈な「所有への憧れ」「向学心」「上昇志向」があり、有閑俱楽部のようなわはは、と笑えるものの中でもどこか「お金があること」「家柄がいいこと」への嫉妬心が感じられます。彼女の人生をこの本で初めて知り、なるほど…と思いました。彼女の分析力が、漫画が好きです。「プライド」面白かったなあ。2021/01/23

アコ

16
少女漫画界の大御所・一条ゆかりさんの自叙伝。サバサバした口語体の飾りない文章。読中に「さすがね」と唸り「一条さんが言うなら」と納得すること多々。それは大御所だからというのもあれど、駆け出しの頃から終始一貫しての『好きなことをするだけ』という姿勢とそうあるための努力を厭わない姿が垣間見えるからこそ。決断の早さ、プライドを大事にし己を信じる力。描きたいものだけを描くという信念とそれに必要な技術習得への奮励。それらを冷静に分析しながら成し遂げ、人生すべてを漫画に捧げているすごいお方。漫画作品を読みたい。2016/06/14

ネコタ

5
少女マンガ家・一条ゆかりの自叙伝。子供の頃からのことからが書かれている。小さいころに漫画家になるって決めて実際に実現して、描きたい漫画しか描かないときめたり、自分に自信があるというか、実際に実行しているのはすごいと思った。文中の書き方が語り口調なのは実際に一条先生がしゃべってるようでおもしろい。「砂の城」が気になってきた。2015/08/10

よしだ まさし

5
 一条ゆかり『恋愛少女漫画家』集英社文庫を読了。  少女漫画家・一条ゆかりの自伝ということになっているが、おそらくはインタビューをライターがまとめたものであろう(はっきり書かれていないが、「あとがき」を書いている岡部まりがインタビューしたものなのだろう)。  一条ゆかりの漫画を読んだことはないのだけれど、日本における漫画の黎明期に関する本を集中して読んできているので、本書もその流れで手に取った。  一条ゆかりも貸本漫画でデビューして、その後に雑誌デビューという流れを辿っているので、そのあたりはけっこう面白2014/09/19

さなぎ

5
だからこの人の漫画が好きなんだ私は!作品の中で出てくる、数々のどきっとする一言はあたりまえだけど一条先生の美学。飽く事なき好奇心とプロとしてのプライド、女としてのプライドを大事にする先生らしい一冊。このプライドが少女漫画の枠にはまらない作品を生み出している。2011/07/15

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