内容説明
青い田園が広がる東北の農村の旧家槙村家にあの一族が訪れた。他人の記憶や感情をそのまま受け入れるちから、未来を予知するちから…、不思議な能力を持つという常野一族。槙村家の末娘聡子様とお話相手の峰子の周りには、平和で優しさにあふれた空気が満ちていたが、20世紀という新しい時代が、何かを少しずつ変えていく。今を懸命に生きる人々。懐かしい風景。待望の切なさと感動の長編。
著者等紹介
恩田陸[オンダリク]
1964年、宮城県生まれ。早稲田大学卒業。91年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2005年「夜のピクニック」で第23回吉川英治文学新人賞、第2回本屋大賞を受賞。06年「ユージニア」で第59回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門を受賞。07年「中庭の出来事」で第20回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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