内容説明
何を躊躇う、殺せ、殺してしまえ!神の声が地獄の門を引き開ける。複雑化してゆく血の抗争。異教徒殱滅をはかるイスラム教徒。分離独立をめざすプロテスタント。暗躍する情報機関、武器商人。見え隠れする国際テロ組織アル・カイダの影。この地の誰もがゆっくりと、しかし確実に狂気へと誘われていた…。神の数だけ正義がある。アジアの火薬庫インドネシアを舞台に描く冒険巨編。
著者等紹介
船戸与一[フナドヨイチ]
1944年山口県生まれ。早稲田大学法学部卒。79年『非合法員』でデビュー。85年『山猫の夏』で第6回吉川英治文学新人賞を、89年『伝説なき地』で第42回日本推理作家協会賞を、92年『砂のクロニクル』で第5回山本周五郎賞を、2000年『虹の谷の五月』で第123回直木賞をそれぞれ受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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