内容説明
「営利のためでなく、ただ虚心に坦懐に、おのれの正しいと感じるもの、美しいと信じるもののために生涯を投じてぶれない、そこにイギリスという国を底のほうで支えている大きな力があるのだ」(解説より)。経済大国と言われながら疲弊し癒しを求め続ける日本人と、見えないもの、人の心を信じ大切にして、豊かに生きるイギリス人の違いとは。明日の自分自身を救うために。胸が熱くなるメッセージ。
目次
第1章 スピリチュアルが息づく暮らしの愉しさ
第2章 「病は気から」を忘れていない人々
第3章 文化とスピリットがビジネスにつながる国
第4章 恋愛から人間関係まで魂を吹き込む力
第5章 お金と宗教がからまないイギリスの日常
第6章 イギリスがファンタジー大国になった背景
著者等紹介
井形慶子[イガタケイコ]
長崎県生まれ。28歳で出版社を立ち上げ、個性的な暮らしをテーマにした情報誌「ミスター・パートナー」を発刊。現・編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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にゃも
3
井形さんの本は毎回モヤモヤしてしまうのだが、今回も「え?ケルト神話出すならこっちだって八百万の神々出しちゃうよ」とか「日本だって年神様やらイワシの頭やらいろいろあるんだよ」とか、日本を切り捨てるような物言いについ反論したくなってしまった。でも、まあエッセイなんて個人の独断と偏見によるものでそこが面白いとも言えるのだから…そう思いながら読めばなかなかに楽しい本だった。特に『先入観にとらわれて自縄自縛になる怖さ』にあったセラピストの話は「あー、やられたぁ!」って感じ。自分も結構脳が固まっちゃってんなぁと反省。2014/08/07
ティーゼル
2
イギリスの文化に憧れを持っているので、ワクワクしながら読み始めたけど・・・。幽霊の出る家の話など面白かった。日本の葬儀事情への疑問にも同意する。でも、あれ? 八百万の神様たちは? このテーマでイギリスと日本を比較して書くのなら、当然、八百万の神に触れるべきだと私は思うけど。この点で私にとってこの人は信頼できない著者になった。大好きなモンティ・パイソンやブライアン・メイの名前が出てもテンション上がらず。イギリスを持ち上げるための日本との比較なんてやめて、ただイギリスの紹介だけで本を作ってくれたらよかった。2016/10/09
ぷにころ
2
読まなければよかった、時間の無駄だったと後悔しきり。何度かこの著者の本にチャレンジして、毎回言葉にできない憤りとやるせなさを感じていたのだけど今回やっとはっきりした。私はこの人が嫌いなのです。そういう私から見るとこの人の本は「あるイギリス人(或は友人)は」とか「聞いたところによると」とか、要は出自のはっきりしない伝聞を次から次に並べ立て、だから日本はだめでイギリスは素晴らしいのですと言っているようにしか感じられない。イギリスという国は好きで、だからこそ何度もこの人の著作にチャレンジしたのだけれど…残念。2013/05/26
ハーサ
0
英国かぶれ2017/03/11
あおい
0
単行本で読了2020/02/17