出版社内容情報
不眠症が治ったと思ったらここに来て老眼に! とはいってもうまいビールとサカナを求めて近所の居酒屋から世界の辺境までを駆け巡るシーナの生活は変わらんのだ。シリーズ第5弾。(解説/沢田康彦)
内容説明
長年苦しんできた不眠症から秘策でもってサヨウナラ。ところがここにきて老眼がコンニチハ。新宿地下道で迷子になり、電車で寝過ごしてタクシーを飛ばし、もう年寄りなんだから気をつけないと、と妻から絶望的な言葉をかけられ肩を落とす。とはいっても、うまいビールとサカナを求めてなじみの居酒屋から世界の辺境まで下駄を鳴らして駆けずり回るナマコの生活は変わらないのだ。シリーズ第5弾。
目次
1 風呂と眼鏡(熱帯夜の贈り物;しあわせってなんだろう ほか)
2 滅びゆく大盛り天丼の背景(新青森で吹雪だった;ススリ問題と別れの抱擁 ほか)
3 見えない恐怖が見えてきた(大相撲改革案;水を飲んで話をする旅 ほか)
4 残留放射能体験記(サクラガサイタ;桜並木に光が踊る ほか)
5 ズルズル問題(車窓から宇宙を考える旅;梅雨笑い、ときおり苛々日記 ほか)
著者等紹介
椎名誠[シイナマコト]
1944年6月東京都生まれ。東京写真大学中退。「本の雑誌」編集長。世界の辺境地区への旅をライフワークにしている。1979年、エッセイ『さらば国分寺書店のオババ』でデビュー。88年『犬の系譜』で第10回吉川英治文学新人賞、90年『アド・バード』で第11回日本SF大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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