出版社内容情報
安保条約、TPP、税、原発政策など、様々な角度から、政治の変遷を振り返り、「日本の民主主義はどうあるべきか」を思考する。
内容説明
テレビ番組で政権の意に沿わないことを言うと、圧力を受ける!?未曽有の国難に直面する中、日本の政治や報道に不安と違和感を覚える国民が急増。あらためて“民主主義”の定義が問われている。安保法制や食の問題、原発政策、税制、メディアなど、様々なテーマから政治の変遷をわかりやすく解説。ガラパゴス化した“日本の民主主義”の問題に、池上彰が斬り込む!戦後歴代首相の解説一覧も収録。
目次
第1章 日米安保条約から安保関連法まで
第2章 日本の食とTPP
第3章 日本の原発政策
第4章 税制の変遷と消費税
第5章 政治とメディア
第6章 五五年体制以後の連立政権
第7章 これからの日本の民主主義
戦後の首相
著者等紹介
池上彰[イケガミアキラ]
1950年長野県生まれ。ジャーナリスト、名城大学教授。73年、NHKに入局。記者として事件や災害、消費者問題などを担当する。また94年から11年間、「NHK週刊こどもニュース」の初代お父さん役として活躍。2005年にNHKを退職。13年に第5回伊丹十三賞、16年に第64回菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
102
池上さんが"日本の民主主義"を掘り下げてくれます。"日本の"という修飾は"日本独特の""ガラパゴス化した"という意味で、本来の民主主義とは異なり、未成熟なものであるということを表わしています。安保法制、日本の食とTPP、原発、税制、メディアなど、様々なテーマで日本の政治の場で起こってきたことを解説してくれ、日本の民主主義の問題に切り込んでくれます。安部政権になってから顕著に目に付くようになった言論への圧力を思うと、ここまで書いていいのかと心配になる程です。知っておくべきことが盛りだくさんな本です。2021/06/27
Aya Murakami
78
地元個人経営の書店の購入した本。 税制、原発、農政…。オソマツだなぁ…。日本の民主主義。農民の保守化とかバラマキ財政で温泉を掘ったとかは初めて知りました。たしかにウチの地元をはじめとした田舎って保守的ですよね。 社会党と自民党の連立に関して母校の共産党の人が「社民(当時はすでに社会党から社民党にかわっていました)は腐っている」とガチ目な怒りのお言葉を聞いたのですが…、なるほど安保とかで自民寄りの発言をしていたのですね。2023/08/12
Roko
29
日本は、世界一よくできた社会主義だと言われることがあります。確かにそうだなぁと思います。民主主義のふりをしていますけど、社会主義的な「みんな平等」感を持っている人が多いのは確かです。その平等感に異常に固執する人たちがいます。ちょっと違ったことをしたら自粛警察から「あなたは良くても、周りの人が迷惑するのよ」とささやかれるのです。でも、本当の民主主義って「みんなちがって、みんないい」のはず!日本がこれまでやってきたことは、「日本の民主主義」なのであって、世界の民主主義とは違うものなのです。2021/09/11
ごへいもち
21
いつもながら勉強させて頂きましたが、どれだけ染み込んだか。繰り返し読まないと。総理の通信簿^_^2023/06/23
Nazolove
17
今回色んな面からの日本の今の「民主主義」を勉強になっ他内容であった。 意外と私たちって政治家に文句言う割にはそこまで政治家を見ているのか、わからないところもあった。 何となく選挙に行ってなんとなく情勢を見ていたけど、一つ一つの面から政治を変える気持ち(ちょっと大げさかもしれないけど)をもって政治を見ていかなければいけないんだな、と思った。 あと今まで起きてた時事問題も改めて勉強になった。 また気が向いたら読み直したい内容であった。2022/02/19