集英社新書<br> カレー移民の謎―日本を制覇する「インネパ」

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集英社新書
カレー移民の謎―日本を制覇する「インネパ」

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  • サイズ 新書判/ページ数 336p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087213089
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C0236

出版社内容情報

【どこにでもある「インドカレー店」からみる移民社会】
いまや日本のいたるところで見かけるようになった、格安インドカレー店。
そのほとんどがネパール人経営なのはなぜか?
どの店もバターチキンカレー、ナン、タンドリーチキンといったメニューがコピペのように並ぶのはどうしてか?
「インネパ」とも呼ばれるこれらの店は、どんな経緯で日本全国に増殖していったのか……その謎を追ううちに見えてきたのは、日本の外国人行政の盲点を突く移民たちのしたたかさと、海外出稼ぎが主要産業になっている国ならでは悲哀だった。
おいしさの中の真実に迫るノンフィクション。

【目次】
はじめに 「ナン、おかわりどうですか?」
第一章 ネパール人はなぜ日本でカレー屋を開くのか
第二章 「インネパ」の原型をつくったインド人たち
第三章 インドカレー店が急増したワケ
第四章 日本を制覇するカレー移民
第五章 稼げる店のヒミツ
第六章 カレービジネスのダークサイド
第七章 搾取されるネパール人コック
第八章 カレー屋の妻と子供たち
第九章 カレー移民の里、バグルンを旅する
おわりに カレー移民はどこへ行くのか

【著者略歴】
1974年生まれ。
週刊誌記者を経てタイに移住。
現地発の日本語情報誌に在籍し、10年に渡りタイ及び周辺国を取材する。
帰国後はアジア専門のジャーナリストとして活動。
「アジアに生きる日本人」「日本に生きるアジア人」をテーマとしている。
現在は日本最大の多国籍タウン、新大久保に在住。
外国人コミュニティと密接に関わり合いながら取材活動を続けている。
おもな著書は『北関東の異界 エスニック国道354号線 絶品メシとリアル日本』(新潮社)、『ルポ新大久保 移民最前線都市を歩く』(角川文庫)、『日本の異国 在日外国人の知られざる日常』(晶文社)、『ルポ コロナ禍の移民たち』(明石書店)など。

内容説明

いまや日本のいたるところで見かけるようになった、格安インドカレー店。そのほとんどがネパール人経営なのはなぜか?どの店もバターチキンカレー、ナン、タンドリーチキンといったメニューがコピペのように並ぶのはどうしてか?「インネパ」とも呼ばれるこれらの店は、どんな経緯で日本全国に増殖していったのか…その謎を追ううちに見えてきたのは、日本の外国人行政の盲点を突く移民たちのしたたかさと、海外出稼ぎが主要産業になっている国ならではの悲哀だった。おいしさのなかの真実に迫るノンフィクション。

目次

第1章 ネパール人はなぜ日本でカレー屋を開くのか
第2章 「インネパ」の原型をつくったインド人たち
第3章 インドカレー店が急増したワケ
第4章 日本を制覇するカレー移民
第5章 稼げる店のヒミツ
第6章 カレービジネスのダークサイド
第7章 搾取されるネパール人コック
第8章 カレー屋の妻と子供たち
第9章 カレー移民の里、バグルンを旅する

著者等紹介

室橋裕和[ムロハシヒロカズ]
1974年生まれ。週刊誌記者を経てタイに移住。現地発の日本語情報誌に在籍し、一〇年にわたりタイ及び周辺国を取材する。帰国後はアジア専門のジャーナリストとして活動。「アジアに生きる日本人」「日本に生きるアジア人」をテーマとしている。外国人コミュニティと密接に関わり合いながら取材活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

139
通勤路の途中にあるインド料理店に、ネパール国旗が掲げられている理由が納得できた。貧困から抜け出せないネパールでは海外出稼ぎが主要産業であり、ビザの取りやすい日本でカレー店を開くのも同じなわけだ。ロシア軍の傭兵としてウクライナで戦うよりもマシだろうが、当然そこには成功者と失敗者が生まれた。家族の教育で苦労し、搾取したりされたり、入管の取り締まりに怯えながら必死で稼いでいる。出稼ぎ者の多い土地では日本語が通じるなど、世界の発展から取り残された国の悲哀が浮かび上がる。久しぶりに硬派のノンフィクションを堪能した。2024/04/29

はっせー

65
カレーが好きな人におすすめしたい本になっている!今回のテーマは「インネパ」。「インネパ」とはなんぞや?と思う方もいるだろう。インネパとはインド料理店を営むネパール人のことをさす。確かに最近インド料理店が増えてきてその多くがネパール人がやっているだろう。ネパールの国旗 ヒマラヤの写真 リーズナブルなランチとナン食べ放題などなど。そんなインネパがなぜ日本でこんなに多く広がったのかなどをまとめたのが本書になっている。意外な発見が多すぎて面白かった!読み終わるとカレーが食べたくなる!2024/05/01

よっち

35
いまや日本のいたるところで見かけるようになった格安インドカレー店。実はそのほとんどがネパール人経営なのはなぜか?おいしさのなかの真実に迫るノンフィクション。どの店もコピペのように同じメニューが並ぶ、「インネパ」とも呼ばれるこれらの店は、どんな経緯で日本全国に増殖していったのか。その源流となった店を辿る一方で、バブル期に多かったネパール人の不法就労とコックの技能ピザ、仲介ビジネスの存在もあって、日本国内に5000店もあればやはり上手く行くケースばかりではなさそうで、出稼ぎ国家ネパールのお国事情も伺えました。2024/04/26

道楽モン

31
指摘されて見回すと本当にネパール人によるインドカレーの店ばかりだ。私の行きつけの店も、勤務地の半径1km以内にある5件のカレー屋たちも、すべてが「インネパ」であり、微妙な差異はあれどメニューは相似形かつ日本人好みに絶妙に調整してある。なんかネパールの方々が多いなぁ、ビザ乱発したという噂もあるなぁ、行きつけ店のオーナーは祖国に家2軒と別荘があり、孤児を養子にしていると言ってたなぁ、などの曖昧な情報に対する解答は本書にバッチリ記載されていてる。日本におけるインネパは、すでに完成されたビジネスモデルなのだった。2024/03/27

Sakie

20
そうか、ネパールだったのか。日本産のチェーン店ではない、外国人の経営する"インドカレー"の店は地方にも増えた。40年余前、インド人に連れられてきたネパール人のコックたちは独立し、それがコックの技能資格を利用した出稼ぎビジネスモデルとして地方にも広がった。その経緯を知ると、インド宮廷料理(ムグライ)の本質からは離れたかもしれないが、むしろ日本式に適応して今の形があると言っていい。生きるため稼ぐために遠い日本を目指したすべての人に敬意を表して、私は「インネパ」とは呼ばずに、楽しんでいただくことにする。2024/05/05

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