集英社新書<br> 「利他」とは何か

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集英社新書
「利他」とは何か

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087211580
  • NDC分類 151.5
  • Cコード C0236

出版社内容情報

【コロナ時代。他者と共に生きる術とは?】
コロナ禍によって世界が危機に直面するなか、いかに他者と関わるのかが問題になっている。
そこで浮上するのが「利他」というキーワードだ。
他者のために生きるという側面なしに、この危機は解決しないからだ。
しかし道徳的な基準で自己犠牲を強い、合理的・設計的に他者に介入していくことが、果たしてよりよい社会の契機になるのか。
この問題に日本の論壇を牽引する執筆陣が根源的に迫る。
まさに時代が求める論考集。

【目次】
はじめに――コロナと利他           伊藤亜紗
第1章:「うつわ」的利他――ケアの現場から  伊藤亜紗
第2章:利他はどこからやってくるのか     中島岳志
第3章:美と奉仕と利他            若松英輔
第4章:中動態から考える利他――責任と帰責性 國分功一郎 
第5章:作家、作品に先行する、小説の歴史   磯崎憲一郎
おわりに――利他が宿る構造          中島岳志

【著者プロフィール】
●伊藤亜紗(いとう あさ)美学者。『記憶する体』を中心とした業績でサントリー学芸賞受賞。
●中島岳志(なかじま たけし)政治学者。『中村屋のボース』で大佛次郎論壇賞受賞。
●若松英輔(わかまつ けいすけ)批評家、随筆家。『小林秀雄 美しい花』で蓮如賞受賞。
●國分功一郎(こくぶん こういちろう)哲学者。『中動態の世界』で小林秀雄賞受賞。
●磯崎憲一郎(いそざき けんいちろう)小説家。『終の住処』で芥川賞受賞。

内容説明

コロナ禍によって世界が危機に直面するなか、いかに他者と関わるのかが問題になっている。そこで浮上するのが「利他」というキーワードだ。他者のために生きるという側面なしに、この危機は解決しないからだ。しかし道徳的な基準で自己犠牲を強い、合理的・設計的に他者に介入していくことが、果たしてよりよい社会の契機になるのか。この問題に、日本の論壇を牽引する執筆陣が根源的に迫る。まさに時代が求める論考集。

目次

第1章 「うつわ」的利他―ケアの現場から(利他ぎらいが考える利他;利他は自分のためになる?―合理的利他主義 ほか)
第2章 利他はどこからやってくるのか(「小僧の神様」と利他;「変に淋しい、いやな気持」 ほか)
第3章 美と奉仕と利他(「利他」の原義―「利」とはなにか;「利他」の原義―「他」とはなにか ほか)
第4章 中動態から考える利他―責任と帰責性(いま改めてポストモダンであること;中動態は何を表しているか ほか)
第5章 作家、作品に先行する、小説の歴史(偶然の出会い;三十年後の驚き ほか)

著者等紹介

伊藤亜紗[イトウアサ]
美学者。『記憶する体』を中心とした業績でサントリー学芸賞受賞

中島岳志[ナカジマタケシ]
政治学者。『中村屋のボース』で大佛次郎論壇賞受賞

若松英輔[ワカマツエイスケ]
批評家、随筆家。『小林秀雄 美しい花』で蓮如賞受賞

國分功一郎[コクブンコウイチロウ]
哲学者。『中動態の世界』で小林秀雄賞受賞

磯崎憲一郎[イソザキケンイチロウ]
小説家。『終の住処』で芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ろくせい@やまもとかねよし

241
2020年発足した東工大の未来の人類センター。そこの利他プロジェクトに参加する5名の大学教員が論考する「利他」。議論で用いるテーマは五者五様。伊藤亜沙さんの功利で定義する合理主義的利他。中島岳志さんの贈与からはじめ互酬性で考える利他。若松英輔さんの最澄と空海が発した利他の考察。國分功一郎さんの受動態の一つ中動態に含まれる利他。磯﨑憲一郎さんの小説創作のひらめきで見る利他。違う専門だからか、発散的印象。そもそも利他は利己から捉えるものだろうか。自己から他があるのか。もしくは他のなかに自己があるだろうか。2021/04/25

trazom

151
タイトルから倫理や宗教を想像したが、本書の視座は余りにも広範で深い。何より研究メンバー(=本書の五名の執筆者)が凄い。「利他主義は利己主義にとっての合理的な戦略」「利他の原理を共感にしてはいけない」「利他は他者を支配する」等の西洋的な問題提起に対して、利他行為後の「変に淋しい、嫌な気持」や、柳宗悦さんの自他不二の思想に思いを馳せる中島岳志さんや若松英輔さんの考察が心に残る。人は根源的に利己的であるとするか、「生物学の世界で、種の保存のために利他は当たり前」(大隅良典先生)と考えるかの立脚点の違いも大きい。2021/06/04

けんとまん1007

136
利他。以前は、あまり意識する言葉ではなかった。数年前、知人から、「利他の精神に溢れていますね・・・」と、言っていただいてから、頭の中にある言葉になった。中で、取り上げられているインドの例のように思う。自分自身では、何かを意識して行動しているわけではないのだが、そう評価された。伊藤亜紗さんのパートが、わかりやすく、自分の思いに近い。測りすぎや、ブルジットジョブも読んでいたので、そう思う度合いが強いのかもしれない。これから、重要なキーワードになってほしい。2021/07/04

ハイランド

127
利他という最近流行りのキーワードだが、単純に利己の反対語という括りでは説明できない奥深さを持つワードである。伊藤氏中島氏の論考から考えさせられることは多い。感謝や見返りを期待する利他の行為は、変質した利己であり、利他というものが社会に組み込まれ、無意識に利他の行為を成しているような社会を目指すべきなのか。アドラー哲学にも通じるところがある。効果的利他主義や、慈悲に隠された優越感も興味深い。それにしても、理工系のカレッジである東京工業大学に「未来の人類研究センター」なるものが存在するのもなかなか興味深い。2022/06/10

あすなろ

125
5人の方が利他を研究した内容を各々の立場より書き記された一冊である。利己心と利他心。この利他につきどういうものか気になるものの曖昧模糊としているため読んだ。正直まだまだ曖昧模糊としている。しかし、中島氏の巻末の自らは器であることとの記述やその他の方のオートマティカルである、利己と利他の関係性、通路になるという考え方等何となく概念的なものは掴んだ気がする。ここはまた後日改めて中島氏の利他に関する著作や稲盛氏の過去の著作等別途読んでみようと思う。2022/09/26

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