集英社新書<br> 水道、再び公営化!―欧州・水の闘いから日本が学ぶこと

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集英社新書
水道、再び公営化!―欧州・水の闘いから日本が学ぶこと

  • 岸本 聡子【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087211139
  • NDC分類 518.1
  • Cコード C0236

出版社内容情報

【日本の民主主義に新風を吹き込む、杉並区長・岸本さとこ。
欧州・市民運動のなかで育んだ「公共」再生のためのポリティックス!】

民営化の嵐で疲弊した欧州市民の怒りが、街を動かした。
「恐れぬ自治体」が立ち上がり、「ミュニシパリズム(地域自治主義)」の精神でつながった。
やがてその脱・民営化/再公営化の運動は、破綻していた地域経済や人々のつながりまでも「再生」していったのだ。

そのとき市民と自治体のブリッジを果たしたのは、NGOで働くひとりの日本人女性・岸本さとこ。
彼女が日本に伝えた新しいデモクラシーの方法とは? 
地殻変動が始まった、民主主義の最前線が、ここにある!

【斎藤幸平さん(『人新世の「資本論」』)も絶賛!】
「誰もが必要とする水やエネルギー。
それを大企業からみんなの手に取り戻し、<コモン>=(公共財)として再建する。
その方法を新・杉並区長が具体的に伝える、豊かで魅力的な一冊!」

【本文より】
「水のような<コモン>の管理を人々の手に取り戻すことこそが、形骸化しつつある民主主義を再起動させる鍵なのだ。
(略)私は小さな草の根の変化の積み重ねなしに、国や国際レベルの変化を望む近道はないと思っている。
地域から民主主義の練習と実践の運動を重ね、地域を越えて連帯することで力をつけていきたい。
再公営化、ミュニシパリズム、フィアレス・シティ運動は、これからも成長していくだろう。
(略)その胎動は日本でも始まっている。」

【目次】
はじめに――奪われる「水への権利」
1章 水道民営化という日本の危機
2章 水メジャーの本拠地・パリの水道再公営化
3章 資本に対抗するための「公公連携」
4章 新自由主義国・イギリスの大転換
5章 再公営化の起爆剤は市民運動
6章 水から生まれた地域政党「バルセロナ・イン・コモン」
7章 ミュニシパリズムと「恐れぬ自治体」
8章 日本の地殻変動
おわりに――草の根から世界は変わる

【著者略歴】
岸本 聡子(きしもと さとこ)
1974年、東京都生まれ。公共政策研究者。
アムステルダムを本拠地とする、政策NGO「トランスナショナル研究所」に2003年より所属し、新自由主義に対抗する公共政策の研究および世界中の市民運動と自治体をつなぐコーディネイトを行う。
2022年6月の杉並区区長選挙では市民とともに闘い、当選。杉並区初の女性区長に。

内容説明

一九八〇年代の新自由主義改革以降、民営化路線を歩んできた欧州の水道事業。しかし杜撰な管理や財務の問題にスポットがあたり、再び、水道を公営化に戻そうという大きな流れが市民運動を起点に始まっている。昨今、注目されている欧州の左派ポピュリズムのうねりの中核は、実は「水道の再公営化」を求める権利運動だったのだ。こうした水への権利運動から日本が学び、各自治体において民営化をストップさせるにはどうすればいいのか。日本人でありながら、欧州・民主主義の最前線に立つ著者が、日本再生のためのカギを明かす。

目次

第1章 水道民営化という日本の危機
第2章 水メジャーの本拠地・パリの水道再公営化
第3章 資本に対抗するための「公公連携」
第4章 新自由主義国・イギリスの大転換
第5章 再公営化の起爆剤は市民運動
第6章 水から生まれた地域政党「バルセロナ・イン・コモン」
第7章 ミュニシパリズムと「恐れぬ自治体」
第8章 日本の地殻変動

著者等紹介

岸本聡子[キシモトサトコ]
1974年、東京都生まれ。シンクタンク研究員。アムステルダムを本拠地とする、政策シンクタンクNGO「トランスナショナル研究所」に2003年より所属。新自由主義や市場原理主義に対抗する公共政策、水道政策のリサーチおよび世界中の市民運動と自治体をつなぐコーディネイトを行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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あすなろ

54
水、即ち水道は商品でなく人々の権利である。水道は民営化という観点からその運営権をコンセッションとして売り渡して良いのか?新自由主義的にはそうであろう。しかし、先んじている世界ではそれが私物化の極地へ向かった。そして水道は自然独占物と言える。よって、アウトソーシング的思考からインソーシング的思考に向かう潮流である。即ち、コモン、再民営化である。こうした潮流を学ぶのに、並びにこれからの水道の在り方を学ぶのに簡易な良い一冊。水貧困にならぬ為にこのテーマはもっと注目していくべきテーマだと以前より僕は思っている。2020/04/12

coolflat

25
18頁。「水道というものは、世界中ほとんどの国ではプライベートの会社が水道を運営して」という麻生の発言は、とんでもない間違いだ。民間の事業者が水道の供給に占める割合はこの会見のあった前年の2012年の時点で全世界の12%にすぎなかった。また国単位でみたときに、民間水道が50%を超える国は英、仏、チェコ、チリ、アルメニアのみであった。ではなぜそのような嘘をつき、日本の閣僚はワシントンのCSISで水道民営化構想をぶちあげたのか。一つにはCSISが新自由主義的改革を強力に推し進めるフロントライナーであるからだ。2022/11/03

モーモー

22
民営化してコスト削減する、一見正解に見えるが、いち早く民営化した欧米では、コストアップが頻発、水が自由に使えない水貧困が存在する、 民営化ということは、配当金を支払う、役員報酬を支払う、企業の利益を優先するということ。 世界から周回遅れの日本は今更の民営化推進。 方向転換が本当にできない国ですね2024/01/04

すくすく

13
杉並区長岸本聡子氏が欧州のシンクタンク研究員時にまとめた本。フランス(パリ、ニース)、イギリス、スペイン(バルセロナ)水道民営から再公営化に至った経緯についてデータに基づき淡々とロジカルに書かれている。その背景に公共サービス低下、値上に怒る市民運動→再公営化実現していることに率直におどろいた。日本はPFI /PPP、公民連携がインフラ整備の一手段として定着(?)し、一部の懐疑論はあれど必要と思っていたが疑うことも必要なのかも。この状況下での岸本氏の区長就任は今後様々な論議を巻き起こしそう。2023/02/05

こばやしこばやし

12
おわりにの部分で“問題の核心は、国民の財産を投資家に売り飛ばし、人々の公共財〈コモン〉であるはずの「命の水」を儲けの対象として許してしまうシステムにある。”と書かれているが、本著は水道という共有財〈コモン〉が水メジャーと国家が主導で民営化することの問題、そしてそれを打ち破る市民運動について述べられている。ヨーロッパの都市で進む水道の再公営化をメインに書かれている。水メジャーやEUという超国家共同体に対して、市民の動きが民主主義に新たな息吹を吹き込んでいる。改めて、今の日本には分断を生む新自由主義を感じた。2023/03/19

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