集英社新書<br> 資本主義の克服―「共有論」で社会を変える

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集英社新書
資本主義の克服―「共有論」で社会を変える

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  • サイズ 新書判/ページ数 204p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087207774
  • NDC分類 332.06
  • Cコード C0233

出版社内容情報

アベノミクスの短絡的な経済政策の結果、巨大資本による「独占」が横行。国民の生活だけでなく生命さえも脅かされている。この危機に対抗する唯一の手段が「共有」であり、その具体策を明示する。

内容説明

資本主義の歴史を俯瞰し、著者はその歩みを、国民国家の膨張とその衝突と捉える。その中で、戦争や大恐慌などの歴史的転換期に起きる「非線形変化」と、経済循環による「波動」をつかむことで、危機的状況にある資本主義の病理を浮き彫りにする。税制や社会保障制度などの新たな枠組みは、今日のような歴史的転換期に更新されていく。そこに、これらの制度やルールの空白が生じ、「独占」が生まれる。「独占」に抗し、「失われた30年」とも言われる閉塞状況を打破するには、社会を変えていく原理として、制度やルールの「共有」が有効となる。個人の自由と平等を保障しつつ、新しい産業構造への転換を促す道を提示する。

目次

序章 ワンフレーズ化された経済政策
第1章 共有論のパースペクティブ
第2章 グローバリズムの歴史的意味
第3章 グローバリズムは何を強要するのか
第4章 資本主義はどう変化してきたか
第5章 社会保障制度における「自由と平等」
第6章 波動から資本主義を見る
第7章 新しい独占をめぐる対抗
第8章 地域民主主義の可能性

著者等紹介

金子勝[カネコマサル]
経済学者。1952年、東京生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得修了。慶應義塾大学経済学部教授。専門は財政学、制度経済学、地方財政論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう。

20
本著は、安倍政権のすすめるアベノミクスを批判して、それにかわりうる資本主義の発展のあり方を論じたものだと思います。著者は、新自由主義的なグローバリズムは、米国の制度やルールを押しつけているだけだと批判します。そして、打開していくためには、より平等性を高めながら自由を創り出し、社会の多様性保持を価値基準とする新しい「共有論」が大切だとしています。そのためにも地域民主主義の基盤を創ることを提唱します。著者と僕とは資本主義に対する評価の仕方に違いはありますが、学ぶべき点も多くありました。2015/04/26

matsu04

17
氏は、現代日本の閉塞状況を打破するため「共有」という概念を持ち出し、社会を変えていくべき原理だと力説するが、どうにも分かりづらい。傍論で、日本社会の現実を誰もが責任を取らない「無責任の体系」(丸山眞男を引用)とした論についてはとてもよく分かるのだが…。2015/07/15

こういち

12
暮らしが良くなっている実感など持てないのに、全く選挙戦が盛り上がらない。それどころか投票率は大きく下落し、地方に変革の兆しは見当たらない。このままで本当に良いのか。日々の生活に追われ、将来を見通す気概が薄まってきているのではないか。本書における何を共有として何を私有とするのかという問題提起は、まさに足下の議論であり、成長戦略の鍵となる。価値観がスライム化する時代だからこそ、「生活に密着する政府」と「外交的交渉を行う政府」に大別し、責任と信頼を高めていく必要がある。2015/04/28

skunk_c

7
財政学者による未来に向けての提言で、著者の近年の多数の著作のダイジェストとなっている。国民国家はそれぞれの「制度の束」より成り立っており、「新自由主義」の言う「規制緩和」は、アメリカの制度の押しつけで、その結果それぞれの国や社会の持っていたセーフティネットを破壊するとの論は、『ショック・ドクトリン』に通じる視点で納得。グローバリズムは5層のレベルの上層に過ぎず、各レベルに合わせた対応が必要と説く。また情報の独占を防ぎつつ共有化し、それを元に地域分散ネットワーク型のシステムの構築が未来に通じるとする。2015/04/29

coldsurgeon

6
資本主義を克服するとはどういうことだろうかと思い、手に取った。国民の生活を維持するシステムがほころび、経済格差が拡大し、セフティネットが破綻、これからどうなるのだ日本よ、と思いながら読んだ。無責任しか存在しないような体制の下、地域の自立性を高め、地域の住民が自己決定していくことのできる社会的な枠組みが必要であり、地域分散型ネットワーク型システムが必要だと説明する。社会的価値の中心に何を置くかを考えるのが、第一歩だろう。2016/02/09

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