出版社内容情報
「イスラーム教徒は過激で暴力的なのか?
そして、ジハードの根拠とは一体何か?」
第一人者がイスラーム法を
分かりやすく解説した、必読の一冊。
内容説明
絶え間ない緊張が続く、中東のイスラーム諸国をとりまく情勢。「イスラーム原理主義」すなわち「過激」「危険思想」というイメージが再生産されるなか、本来は唯一神・アッラーの存在こそが、人間の人間による支配と国家の暴走、対立を食い止める秩序になりうると著者は説く。国境を越えて勢力を拡大する「イスラーム国」への評価も踏まえながら、ムスリムたちの死生観をわかりやすく解説する、必読の一冊。東京大学先端科学技術研究センター准教授・池内恵氏の解説付き。
目次
序章 イスラームとジハード(インシャーアッラー;矛盾するイメージ ほか)
第1章 イスラーム法とは何か?(イスラームは法学的に思考する;知らない者は罰せられない ほか)
第2章 神(森羅万象はアッラーを讃える;イスラームの「神」とは何か? ほか)
第3章 死後の世界(人は死ぬとどうなるのか?;イスラームの霊魂魂 ほか)
第4章 イスラームは政治である(政教分離という現代の迷信;イフティヤール ほか)
第5章 カリフ制について考える(定規で引いたような国境線;領域国民国家体制への編入 ほか)
終章 「イスラーム国」と真のカリフ制再興(「イスラーム国」の誕生;「イスラーム国」を見る三つのポイント ほか)
著者等紹介
中田考[ナカタコウ]
1960年、岡山県生まれ。イスラーム学者。東京大学文学部卒業後、カイロ大学大学院文学部哲学科博士課程修了(哲学博士)。同志社大学神学部元教授。専門はイスラーム法学・神学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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