集英社新書<br> 世界を戦争に導くグローバリズム

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集英社新書
世界を戦争に導くグローバリズム

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087207552
  • NDC分類 319
  • Cコード C0231

出版社内容情報

米国の世界覇権が終焉する。それは皮肉にも自ら主導したグローバル化の帰結であり、実は第二次大戦前の国際秩序の崩壊もグローバル化のせいだった。緊張高まる国際情勢、覇権戦争の危機を描く衝撃作!

内容説明

衰退著しい覇権国アメリカが「世界の警察官」の役割を放棄し、東アジアでもバランス・オブ・パワーの大変動が起きている。アメリカの凋落は、皮肉なことに自ら主導したグローバリズムの帰結だ。グローバリズムは中国の経済成長を促し、軍事大国化を可能にし、その一方でアメリカ経済の土台を崩して、あの金融危機まで引き起こした。その結果が、アメリカ覇権の終焉だ。衝撃なのは、実はグローバリズムが第二次世界大戦前の国際秩序崩壊の原因でもあったという歴史的な事実だ。こうした厳しい現実から目をそむける日本に未来はあるのか。『TPP亡国論』で日米関係のゆがみを鋭い洞察力でえぐり出した著者が、国際政治の深層を分析。グローバル覇権不在の時代に起こる、地域覇権を巡る戦い、覇権戦争の危機を予見する衝撃作!

目次

はじめに 日本が戦争に巻き込まれる日
第1章 「危機の二十年」再び―グローバリズムと戦争
第2章 アメリカ、二つの戦略構想―「リベラル・リヴァイアサン」か、「オフショア・バランシング」か
第3章 日米中の攻防
第4章 中東の動乱
第5章 ロシアの怒り
終章 覇権戦争
おわりに パワー・ポリティクスの復活

著者等紹介

中野剛志[ナカノタケシ]
1971年、神奈川県生まれ。評論家。元京都大学工学研究科大学院准教授。専門は政治経済学、政治経済思想。東京大学教養学部(国際関係論)卒業後、通商産業省(現経済産業省)に入省。エディンバラ大学より博士号取得(社会科学)。イギリス民族学会Nations and Nationalism Prize受賞。主な著書に山本七平賞奨励賞を受賞した『日本思想史新論』(ちくま新書)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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夜間飛行

72
ベルリンの壁崩壊からブッシュ時代の終焉まで、米国がその理想主義の下にグローバル化を進めた時代は、日本では平成に入ってから自民大敗までの二十年に当る。今思えば、疑いを持たぬ改革先行の時代だった。冷戦に嫌気がさしていた事もあろう。後の中国の台頭を米国も予測できず理想に走った。第二次大戦前の二十年間も理想主義の時代だったらしいが、大国が理想に走った後には深刻な傷跡が残される。もはや米国は西半球の覇権を保つのに精一杯だし、中国は未だ国の土台が安定せず…。世界中に紛争の種がまかれた今、何としても戦争だけは防がねば。2015/01/22

壱萬弐仟縁

37
E.H.カーの国際政治理論の真髄:理想と現実。道徳と権力。この二つの要素の間の運動として成立するのが、政治(44頁)。アイケンベリーの民主的平和の理論:理想主義者は、民主国家同士は戦争を忌避するという理論あるいは信念を共有している(71頁)。ギルピンによれば、衰退する覇権国家がとるべき戦略は、自国の国力増強と、過剰になった国際的な関与の縮小(103頁)。また、同盟戦略には同盟における主たる国家が、従たる国家の抱える紛争に巻き込まれる危険性があるとした(114頁)。日米同盟の実態も著者は相当するという。2015/06/23

かわうそ

36
★★★☆☆TPP亡国論の著者による世界情勢の見解。常に人間を不幸に貶めるのが理想主義。戦争が起こるのも安易な理想主義が隆盛を極めた後に起こる。ソ連という悲惨な共産主義社会を作ったのも理想主義。経済学の父と言われるアダムスミスの自由主義も理想主義である。見えざる手によって人間の経済活動は調整されるというのだから。筆者に反対したいのはこれからは核の抑止力があるから戦争は起こらないという点。軍事的な衝突が起こった時に核を使うという可能性は低いから必ずしも戦争は起きないとは断言できないのではないか?2016/08/24

アベシ

34
フウ―。ようやく読了しました。ほぼ2ヶ月、後半は読み進めるのが大変でした。2020/12/19

James Hayashi

29
14年初版。かなり危機感を煽る内容。米国の覇権の終わり。中国はアジアの覇権を意識し、日本の尖閣を乗っ取る。著者の読みでは米国は経済制裁のみで、中国との戦闘はないという(南沙諸島含む)。アメリカの思惑通りのグローバリズムになっていないと言うが、少数の人間には理想の多国主義になっているのかもしれない。戦争の影には必ずチラつくアメリカ。中東、ウクライナ、アジアに対するアメリカの理想主義が見えてくる。2018/04/12

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