出版社内容情報
21世紀「文学」は、ここから始まる!
多くの作品を翻訳し、最先端の翻訳理論に通暁した著者が、旧植民地からの声や、ホロコースト後の言葉に耳を澄まし、エヴァ・ホフマンはじめ、5人の作家を取り上げた。21世紀の世界文学案内。
内容説明
多くの作品を翻訳し、最先端の翻訳理論に通暁した著者が、旧植民地からの声や、ホロコーストの沈黙から芽吹いた言葉に耳を澄まし、「悲しみから生まれた希望」を標す五つの作品を取り上げた。二十一世紀の世界文学案内。
目次
第1章 自分を語り、他者を語る―エヴァ・ホフマン『記憶を和解のために―第二世代に託されたホロコーストの遺産』
第2章 未来への記憶―アン・マイケルズ『儚さのかけら』
第3章 現代の神話―アルンダティ・ロイ『小さきものたちの神』
第4章 漂泊の果て―記憶の回復―マフムード・ダルウィーシュ『忘却への記憶―一九八二年ベイルート八月』
第5章 「不思議なもの」との友情―デイヴィッド・アーモンド『スケリグ』
結び 世界文学への応答
著者等紹介
早川敦子[ハヤカワアツコ]
1960年生まれ。津田塾大学学芸学部英文学科教授。専門は二〇世紀から現代にいたる英語圏文学、翻訳論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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