出版社内容情報
ローマ人はなぜ大帝国を築き得たのか?
数々の「国難」を乗り越え、広大な帝国をつくりあげたローマ人とは、どのような人々だったのか。古代ローマ史の第一人者が、様々な人物が織りなすドラマティックな歴史の全貌を魅力的に描き出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
8
ローマ人は,危機に陥った時こそその本領を発揮した.裏返せばそれは危機に陥るまでは何もしなかったということでもあるのだが,そこさえ老いておくことが出来れば,ローマ人は非常に高い能力を持っていたといえる.2012/04/25
futabakouji2
7
他の本村さんの本を読んでいると、サクサク読める 導入、復習用に便利 2018/10/18
plum
4
ローマ人に対して,なぜ私たちはこうも興味をもつのだろうかと疑問を投げかける。著者はローマ人の歴史にはなんでもありなのだと語りそして続ける。じつはローマ帝国には,「父祖の遺風」という水脈が,父から子へと流れている。それは社会と対峙する人間に求められる一種の矜持のようなもので,日本では「武士道」とされるようなものかもしれないと。我々は,ローマ帝国からいろいろなことを学ぶことができる。つぎはローマ帝国が生みだした精神を,マルクス帝の自省録に訪ねてみようと思う。2014/11/11
Teo
2
今の版だけだろうが、帯にテルマエ・ロマエのルシウスが出ている。内容はテルマエ・ロマエを読んでローマ帝國に興味を持ったと言う人にかなり親和性が高いのでは無かろうか。ローマ帝國をかなり知ってしまっている人には物足りない。「学ぶ」と言うタイトルなので良い所ばかり出してるが、これだけ読むとローマ帝國に生まれたかったと思う。2012/02/23
ykoro
2
「ローマ人に学ぶ」というタイトルから、ローマ人の考え方が俯瞰できるかと期待していましたが、中々、本質が腹に落ちにくい書籍でした。随筆的で文章の構成やメッセージが、私に馴染んでいないせいかと思いました。ただ、ハンニバルやマルクス・アウレリウス『自省録』へInspireしていただき、次の読書につながったのは大きな収穫!2012/02/04