集英社新書<br> 「原発」国民投票

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集英社新書
「原発」国民投票

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087206036
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0231

出版社内容情報

政治家任せではなく、国の未来は自分で決める!
原発は日本国民のみならず人類の行方をも左右する重大な事案。その選択を問うには国民投票が最良である。欧州での国民投票、日本の住民投票の例も報告しながら、その仕組みと意義を解説する。

内容説明

原子力発電所をどうするのかは、日本国民のみならず人類の行方をも左右する重大な事案。その選択は、議員や官僚に委ねることなく主権者である私たち国民が行なうべきだ。そのためには、国民投票を実施するのが最良である。徹底した情報公開を進めて議論を重ね、主権者自身が賢明な選択・決定をするように求めるのである。欧州で実施された原発に関する国民投票、そして日本の住民投標の例も報告しながら、その仕組みと意義を分かりやすく提示。原発に対する賛否両者の代表的な考え方も紹介する。

目次

第1章 国民投票とは何か(住民投票の全国版;国民投票の基本形;日本で国民投票が行われない理由;個別政策に対する意思表示が可能;最終決定権を、議会から主権者・国民に移す)
第2章 諸外国で実施された「原発」国民投票(スウェーデン―原子力政策の選択(一九八〇年)
スイス―原子力政策の選択(一九九〇年、二〇〇三年)
イタリア―原子力政策の選択(一九八七年、二〇一一年))
第3章 日本で実施された「原発」住民投票(新潟県巻町―原発設置のための町有地売却の是非を問う(一九九六年)
新潟県刈羽村―東京電力プルサーマル導入の是非を問う(二〇〇一年)
三重県海山町―原発推進派が仕掛けた住民投票(二〇〇一年))
第4章 日本でも「原発」国民投票を実施しよう(民主党は国民投票活用の法案を出していた;「原発」国民投票の実現は不可能ではない)
第5章 賛否両派の主張(三・一一の事故前の発言;三・一一の事故後の発言)

著者等紹介

今井一[イマイハジメ]
1954年生まれ。ジャーナリスト。市民グループ“みんなで決メよう「原発」国民投票”事務局長。81年以降、国内外で実施された国民投票、住民投票の現地取材を重ねる。2006~07年には衆参両院の憲法調査特別委員会に五度にわたり参考人及び公述人として招致され、国民投票のあるべきルールについて陳述(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

5
憲法改正のために、国民投票法を第一次安倍内閣のときに整備されたのは記憶に新しい。原発への賛否もまた、市民投票が絡んでくる。90頁の話は、4月に刈羽村を8号線だったか通ったのだが、この地域の人びとは立派である。反対を貫いたのだから。公開討論会が投票前にあったのは功を奏したのだろう。プルサーマルを拒んだ刈羽村。後半は有名人があれこれコメントしたのが書いてあったが、作業員と共に蒸れる作業服を着て、最大被曝線量まで達するまで作業し、そのうえで何が言えるか、と思う。評者は自衛隊と一緒に人殺しの訓練もしたくない。2013/06/04

ばりー

1
国民投票が実施されれば、現状より国民の意思が重要な政治決定に反映されることは間違いないと思う。ただ、もし本当に国民投票が実施されるとして、私たちは、本書に紹介されている刈羽村の村民たちのように、「よく学び考える」ことができるだろうか。メディアはそのために適切な材料を提供できるだろうか。その辺りに不安があるが、国民投票に関する議論はもっとされるべきだと感じる。また、第五章の著名人による賛否両論は非常に参考になった。2011/11/05

yori

1
★★★☆☆ 「子孫に残すべき国土は民族の遺産であって、永久の汚辱の大地にすることはできない。略 いかなる人の故郷も奪われてはならない。」西尾幹二 「犠牲のシステムそのものをやっめること、これが肝心なのだ。」高橋哲哉2011/10/19

くりのすけ

0
タイトルに「原発」とついているが、原発に関係なく国内や海外での国民投票・住民投票の多くの例が紹介されている。それぞれの目的・仕組みの違いもうまく解説されている。 また、原発に対する賛否両派の主張の抜粋を多数載せており、両派とも、幅広い意見が散見される。結論は、国民投票によって、今後の日本の原子力政策を決めようということを訴えている。2012/03/13

dad-hiro

0
「国民投票」とは何か、何故必要かがわかりやすく書かれていて、大変参考になった。 国民投票を通じて、真剣に「原発」の是非を考えていく必要がると痛感した。2011/10/29

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