出版社内容情報
ダメになりそうなとき、「本」が助けてくれる!
政治活動の挫折、一家離散など起伏の多い人生を歩んだ著者は「自分を助けてくれるツール」として、独学で幾多の古典を読破した。「自由で、役に立つ読み方」を提示する新しい読書論。
内容説明
高校三年で肉体労働の現場に転がり込んだ著者は、一冊の古典を読む。ヘーゲルの『小論理学』だ。その哲学書は、日々の土木作業で疲れ切った若者に「未知の地平へジャンプするための勇気」を教えてくれた。正しい理解を目ざすのではなく、自分が生き延びる助けになるように本を読む。そのとき、難解・重厚と思われた古典は、人生を戦うための武器となり、仲間となる。いわば、生きるための読書だ。その実践記録である本書は、「未読の古典にチャレンジするための勇気」を私たちに与えてくれる。
目次
はじめに 「できそこない」のためのブックガイド
1 『失われた時を求めて』(プルースト)かけがえのない時間
2 『野生の思考』(レヴィ=ストロース)ゴミ捨て場からの敗者復活戦
3 『悪霊』(ドストエフスキー)もしも世界が一編の美しい文章なら
4 『園遊会』(マンスフィールド)今日、リアルな死に触れて
5 『小論理学』(ヘーゲル)気がつくと見知らぬ土地に立っていた
6 『異邦人』(カミュ)夕暮れ、場違いな人
7 『選択本願念仏集』(法然)最低の人間に贈られた最高の方法
8 『城』(カフカ)成し遂げられていない物語
9 『自省録』(マルクス・アウレーリウス)春の季節に生まれいづ
著者等紹介
岡敦[オカアツシ]
1959年、東京生まれ。82年、早稲田大学第二文学部卒業。80年代にはイラストレーターとして山本寛斎のパリコレ招待状や同国内ブランドのテキスタイルデザイン、劇団第三エロチカやコント赤信号の演劇ポスターなどを手がける。90年代以後、雑誌の編集を経て文筆家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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