内容説明
マイルスのモダン・ジャズの時代とは、果たしてどのようなものだったのか?誰と、どのような音楽を創造し、歴史を変えていったのか?それぞれ天才的で個性的な共演者たちは、マイルスに何をもたらしたのか?「青の時代」の秘密とは―。マイルスを感じ、ジャズを知る。そのために最も魅力的な時代をクールに活写する。帝王マイルスと、周囲のミュージシャンたちの関係を丹念に追う道筋に、「ジャズを聴く」新たな楽しみが見えてくる。
目次
マイルス・デイヴィスを楽しむための新たな提案
年譜:マイルス・デイヴィスの時代1926‐91
第1章 マイルスとモダン・ジャズの夜明け
第2章 チャーリー・パーカー
第3章 アーマッド・ジャマル
第4章 「青の時代」とモダン・ジャズの名盤
第5章 ファースト・クインテットの時代とその名盤
第6章 『カインド・オブ・ブルー』の奇跡
著者等紹介
中山康樹[ナカヤマヤスキ]
1952年大阪府生まれ。「スイングジャーナル」編集長などを経て音楽評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
巨峰
29
入門書じゃない。けど、知っている知識も多い。少しだけ新発見や新たな視点があったりする。マイルスのCDを持っている人が読んでみて、聞き直すのにはいいかも。まあ、この著者が書いていることが全てではないし。2014/05/30
ひなっとぉ
8
70点…ちょっと放置しすぎてしまって最初の方が微妙。世界的ジャズトランペッターのマイルスの黎明期からいわゆる名盤『カインド・オブ・ブルー』レコーディングまでのドキュメンタリー。ディープな考察と関係者の証言で名盤の裏側を探っていきます。マイルスに一時解雇されたビル・エヴァンスがコルトレーンに宛てた手紙が印象的でした。また読まなきゃ…。2011/03/17
ビーフハート
2
この時代の大体の流れは知っていたが、細かく検証されていて興味深く面白かった。またこの時期のマイルスのアルバムを聴き返したくなった。2011/01/05
tegege
1
録音曲順の根拠も書いて欲しかった。マトリクスナンバーかな?2014/06/03
tanayuki
1
ハードバップの夜明けを記録した1951年録音の『ディグ』にはじまり、ハードバップを突き抜けモード時代に突入した1959年録音の『カインド・オブ・ブルー』に至るまでのマイルスに焦点を当てた本。2010/08/06