集英社新書 リーダーは半歩前を歩け―金大中というヒント

姜 尚中【著】《カン/サンジュン》

集英社（2009/09発売）

• サイズ 新書判／ページ数 198p／高さ 18cm
• 商品コード 9784087205091
• NDC分類 361.43
• Cコード C0231

出版社内容情報

悩める時代を突き抜ける7つのリーダー・パワー。
指導者不在が叫ばれる日本社会で、現代を代表する政治学者が思い描く、理想のリーダー像とは？　韓国元大統領にしてノーベル平和賞を受賞した金大中氏との対談も収録。著者渾身のリーダーシップ論！

内容説明

政治も経済も未曾有の混迷期にある現在、私たちは「リーダーシップ」という古くて新しい問題を、問い直す必要がある。安全保障の激変期における政治家とは？金融崩壊後の市場で持続可能な成長を実現し得る経営者とは？明確なビジョンを示す上司とは？本書は、古今東西の政治家や歴代の日本の首相に言及しつつ、悩める時代を突き抜ける「７つのリーダー・パワー」を提言する。韓国元大統領にしてノーベル平和賞を受賞した金大中氏との対談も収録。指導者不在が叫ばれる日本社会で、現代を代表する政治学者が思い描く、理想のリーダー像とは。

目次

第１章　カギは「半歩前」だ―そろそろ、ニュー・モデル（リーダーは「カリスマ」ではない、「司令官」でもない。；科学論が通用しない世界。でも、新しい潮流が見えている。　ほか）
第２章　あなたも「リーダー」になれる？―リーダーシップ／ビジネス篇（多少、肉食系がいい；姜尚中流「七つのリーダー・パワー」）
第３章　「見てるだけ」ではダメです―リーダーシップ／政治篇（何だったのか、「小泉劇場」；土壌を作ろう、参加しよう）
第４章　対談　幸いなる邂逅―アジアのリーダー、金大中氏に聞く（アジアのリーダーシップの、真の継承者。；いくたびか「死線」を越えてきた。だから、私は国民を信頼する。　ほか）
終章　歴史と勝負する―「責任力」もしくは「信じる力」（リーダーシップについて私が言いたい、二、三の事柄。；ペリー・メイスン的な「言葉の錬金術」。　ほか）

著者等紹介

姜尚中［カンサンジュン］
１９５０年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。東京大学大学院情報学環教授。専攻は政治学・政治思想史（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[佐島楓]

私にはリーダーとしての才覚はないな、と再確認させられました。

2015/06/09

[雨巫女。@新潮部]

《私‐図書館》【再読】会いたい時に、無理してでも、会うべきだと思いました。

2013/06/12

[BIDDULPH]

リーダーの力をハードとソフトの2つに分け、さらにハードパワーには暴力と金、ソフトパワーを恐怖、利害関心、共感の３つの引き寄せ力に分類している。これらを合体させたスマートパワーによってリーダーシップを発揮する。さらに７つのリーダーパワーを一つずつ詳しく述べている。とても分かりやすい。頭がきれいに整理されていく。

2010/12/29

[けんとまん１００７]

たいへん含蓄のある本で、読み方次第でどんどん深く拡がりがでる。読者が試されるような部分もあると思う。リスクに対する考え方がとても参考になった。今の時代にリーダーがいない理由の一つも明確になった。さすが姜先生！

2010/03/18

[ikatin]

そのような立場にいる人にとっては自分を見直す良いきっかけになると思う。しかし、ゴルフのスイングと同じで、すべてのアドバイスを取り込もうとするとコケるのである。今の自分に最も不足している部分があぶり出せればいいのではないか。ただし、動員力と孤独に耐える精神力はかなりの部分DNAに支配されている気がする。

2011/06/05