内容説明
人間と同様に法人である会社も病気に罹ります。その病名は「ワンマン経営者」といい、会社は私物化され、破綻に追いやられます。さらに「ワンマン経営者」は会社を破綻させるだけでなく、その国の経済はもちろん、世界経済にまで悪影響を及ぼしたりします。本書では、会社誕生の原点にまでさかのぼり、会社という組織の抱える本質的な問題点を点検するとともに、欧米での「企業統治」の議論などにも目配りし、会社のこの病気への処方箋を探っていきます。
目次
プロローグ 会社には病気がある
第1章 「死にいたる病」、それは「ワンマン経営者」
第2章 エンロン、ワールドコム、そしてライブドア
第3章 株式会社制度の現在―英米モデルと日本
第4章 株式会社の起源から点検する
第5章 準則主義の確立、専門経営者の登場
第6章 アダム・スミス、マルクス、ウェーバーの株式会社観
第7章 コーポレート・ガバナンスへの試行錯誤―米国のケース
第8章 “先進国”英国を襲った不祥事の嵐
第9章 大恐慌依頼の大改革、企業改革法
第10章 内部統制システムの構築
第11章 ドイツに及ぶ改革の波
第12章 迷走する日本の制度改革
エピローグ 株主、従業員、消費者の視点でチェック体制確立を
著者等紹介
大塚将司[オオツカショウジ]
1950年神奈川県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修了。75年日本経済新聞社に入社。証券部、経済部などを経て日本経済研究センター主任研究員。「三菱銀行・東京銀行の合併」で95年度新聞協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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