集英社新書
レンズに映った昭和

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087202885
  • NDC分類 916
  • Cコード C0221

出版社内容情報

日本の昭和は十五年に及ぶ戦争に加え、それを記憶の外に追いやる二重の過ちを犯した。
 敗戦から六十年、今なお戦争の傷痕に涙する人たちがいる。海を渡った戦争花嫁、中国に取り残された戦争孤児、ヒロシマの被爆者……。戦後、経済を神話としてきた日本は、人間本来の仕合せを忘れ、国もジャーナリズムも、そうした存在に正面からは手を差し延べてこなかった。そして国民もまた、辛苦を強いられた戦争を忘れてきた。
 日本を代表する写真家の一人である著者は、三十年余りにわたり、草の根の声なき声に耳を傾け、レンズを通して負の昭和を浮かび上がらせてきた。本書はこれまで蓄積してきた仕事の総括であり、日本の現代史でもある。

●著者紹介

江成 常夫(えなり つねお)
一九三六年神奈川県生まれ。東京経済大学卒業。六二年毎日新聞社入社。七四年退社し、フリーに。以後一貫して 負の昭和 をテーマに写真活動を続ける。九州産業大学大学院教授。八一年木村伊兵衛賞、八五年土門拳賞、九五年毎日芸術賞などを受賞。著作に『ニューヨークの百家族』(平凡社)、『花嫁のアメリカ』(講談社)、『シャオハイの満洲』『花嫁のアメリカ 歳月の風景1978─1998』(集英社)、『まぼろし国・満洲』『記憶の光景・十人のヒロシマ』(新潮社)など多数。

内容説明

日本の昭和は十五年に及ぶ戦争に加え、それを記憶の外に追いやる二重の過ちを犯した。敗戦から六十年、今なお戦争の傷痕に涙する人たちがいる。海を渡った戦争花嫁、中国に取り残された戦争孤児、ヒロシマの被爆者…。戦後、経済を神話としてきた日本は、人間本来の仕合せを忘れ、国もジャーナリズムも、そうした存在に正面からは手を差し延べてこなかった。そして国民もまた、辛苦を強いられた戦争を忘れてきた。日本を代表する写真家の一人である著者は、三十年余りにわたり、草の根の声なき声に耳を傾け、レンズを通して“負の昭和”を浮かび上がらせてきた。本書はこれまで蓄積してきた仕事の総括であり、日本の現代史でもある。

目次

第1章 新聞社の十二年
第2章 スタッフからフリーへ
第3章 花嫁のアメリカ
第4章 シャオハイの満洲
第5章 まぼろし国・満洲
第6章 ヒロシマ万象
第7章 花嫁のアメリカ 歳月の風景
第8章 二つの人生劇

著者等紹介

江成常夫[エナリツネオ]
1936年神奈川県生まれ。東京経済大学卒業。62年毎日新聞社入社。74年退社し、フリーに。以後一貫して“負の昭和”をテーマに写真活動を続ける。九州産業大学大学院教授。81年木村伊兵衛賞、85年土門拳賞、95年毎日芸術賞などを受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gontoshi

1
自分の生きた昭和という時代を感じられます。 日本人は、何も戦争を総括していないのだなと思います。2020/07/18

Gen Kato

0
題名から受けたイメージとはやや違いました。あくまで「個人史としての昭和」。2014/10/14

きゆやすか

0
8月にはいつも戦争を知る本を読むことにしているのだけれど、今年はあまりにも日々めまぐるしく、ようやく読了。江成さんの写真集そのものもいずれ見ようと思う。2013/09/01

カネコ

0
2010/06/16

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