集英社新書<br> 僕の叔父さん 網野善彦

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集英社新書
僕の叔父さん 網野善彦

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  • サイズ B40判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087202694
  • NDC分類 289
  • Cコード C0223

出版社内容情報

「幼いころから、叔父さんは僕の素敵な友達だった」。日本歴史学に新しい風を吹き込み、それまでの歴史の常識に挑戦した偉大な歴史家・網野善彦。その甥にあたる中沢新一が、痛切な想いと愛情を込めて網野の業績を辿る。

内容説明

日本の歴史学に新たな視点を取り入れ、中世の意味を大きく転換させた偉大な歴史学者・網野善彦が逝った。数多くの追悼文が書かれたが、本書の著者ほどその任にふさわしい者はいない。なぜなら網野が中沢の叔父(父の妹の夫)であり、このふたりは著者の幼い頃から濃密な時間を共有してきたからだ。それは学問であり人生であり、ついには友情でもあった。切ないほどの愛を込めて綴る「僕と叔父さん」の物語。

目次

第1章 『蒙古襲来』まで(アマルコルド(私は思い出す)
民衆史のレッスン ほか)
第2章 アジールの側に立つ歴史学(『無縁・公界・楽』の頃;若き平泉澄の知的冒険―対馬のアジール ほか)
第3章 天皇制との格闘(コミュニストの子供;昭和天皇に出会った日 ほか)
終章 別れの言葉

著者等紹介

中沢新一[ナカザワシンイチ]
1950年、山梨県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。宗教学者・哲学者。中央大学教授。『チベットのモーツァルト』(せりか書房)でサントリー学芸賞、『森のバロック』(せりか書房)で読売文学賞、『哲学の東北』(青土社)で斎藤緑雨賞、『フィロソフィア・ヤポニカ』(集英社)で伊藤整文学賞、『カイエ・ソバージュ対称性人類学』(講談社)で小林秀雄賞を受賞
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こばまり

47
無知故、郷土が誇る二大アカデミアが姻戚関係にあるとは知らず、タイトルを見て飛び付いた次第。網野氏のお人柄に触れるエピソードも微笑ましいが、中沢家の人々との語らいの中で研究の着想を得たり、互いに刺激を受ける様子にときめきまくり。なんと素敵な関係なのかと。2024/01/17

ころこ

27
網野と中沢の良い読者ではありませんが、ふたりが親戚関係だというのはどこかで聞いていて、漠然とした興味で手に取ってみました。人間関係のエッセイかと思いきや、お互いの思想的な議論が戦わされています。網野の仕事を中沢の言葉を借りて理解するときに、中沢のご尊父の存在が少し邪魔ですが、それはそれとして受け取ります。偶然にも今読んでいる『カラマーゾフの兄弟』プロとコントラと同じ論点がありました。ヘーゲルの絶対知に時間性がある矛盾に対し、時間の呪縛から人間を解き放つ、新しい歴史学をつくらなければならないと言っています。2018/07/27

zag2

26
網野善彦さんの著作は90年代、30年近く前に何冊か読んで衝撃を受けたのですが、その著作が書かれる背景にこんなことがあったのかと、たいへん興味深く読みました。「無縁・公界・楽」や「異形の王権」は特に記憶に残っていますが、今回この本を読んで、一段も二段も深く理解できそうな気がしています。もう一度、読み返してみようと思っていますが、さてどうなることか。2023/11/17

tom

23
読友さんに教えてもらった本。中沢新一も網野善彦も名前しか知らない人。冒頭に出て来るのは、頭の良さそうな人たちの議論の場面。知識階級ですねえという雰囲気で、皆さん言葉遊びをしている感じ。これは楽しそうと。巻末には、こんな言葉「世界に堂々たる非人を取り戻すことによって、網野さんは人間を狭く歪んだ「人間」から解放するために歴史学を実現しようとしたのだ。彼の歴史学は「野生の異例者」としての猛々しさと優雅さをあわせ持つ類例のない学問」。ちょっと熱い。読めるかどうか分からないけれど、中沢新一と網野善彦を図書館に発注。2023/12/05

kochi

22
歴史学者の網野善彦と宗教学者である中沢新一は、新一が5歳の時に義理の叔父と甥として出会い、「おじちゃん」「しんちゃん」と呼び合う二人の周りでは元共産党員である中沢の父や父方の叔父などがマルクスやヘーゲルが当たり前に出てくる日常会話を行い、祖父は天皇にも進講したことのある海洋生物学者であり、紺屋(地域によっては大きな意味を持つらしい)を生業とした曽祖父はクリスチャンだったと言うが、ただただ、なんなんだこれは!と言うしかない。2014/11/20

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