内容説明
「共働き子育て」が増えている。完全失業率が5%を超えて父親が一人で家族を養うライフスタイルのリスクは高くなった。専業主婦の優遇見直しなど国の姿勢の大きな転換もあって、この傾向はますます強まるとみられている。しかし現実の「共働き子育て」生活には悩みも多い。母親に偏りがちな家事育児、仕事への影響、子どもへの後ろめたさ…。そこで、共働き子育て家庭のネットワークを主宰してきた著者は、新しくてポジティブな家庭のモデルを提案。共働き家庭の不安に答えながら、父母の役割分担の考え方、仕事の続け方、合理的な家事育児技術までアイディアを提供。わが家のライフスタイルについて父親と母親が二人で考え選択していくための情報満載の本。
目次
第1章 共働き子育ての時代がやってきた
第2章 共働き子育ての、こんなところが不安
第3章 子どもの預け先の選び方
第4章 仕事をうまく続けるために
第5章 働き始めてからの悩み
第6章 多忙な家庭生活の切り回し方
第7章 保育園生活を楽しむ
第8章 保育園後はどうなる?
著者等紹介
普光院亜紀[フコウインアキ]
1956年、兵庫県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。「保育園を考える親の会」代表。フリーランスライター。こども未来財団―子育てネット運営委員会委員。出版社勤務当時は二人の子どもを保育園などに預けて働く。88年より保育園に子どもを預けて働く親のネットワーク「保育園を考える親の会」に参加
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カッパ
12
2003年の本なのでどうなんだろうと思いながらもこれから共働きでの子育てになる私としては入門することにした。共働きで働くのであればおおらかさが必要。時には家があれることもあるでしょう。仕事なんてどうでもいいわけではないのでわけではないのでイライラすることも。それらを乗り切っていくためにもうまく職場をみかたにつけて。そのいえでおおらかさとそれからあたたかい家庭という幻想を捨て去って望んでいくことが必要になってくると思いました。2019/11/09
MOCCO
8
★★★★☆:保育園に子供を預けること、女性が子供と離れて働くことの選択、について、正面から向き合う良い機会になる。小学生ママの気にかけるべきことも、ちらほら挙げられていたので、もうすぐ小学生ママの私はがっつりチェック! 2003年の本なので、法律も制度も世の中も今は変わっていて情報には更新が必要だけれど、それでも今読む価値のある1冊でした。2015/01/14
邑尾端子
4
まもなく育休からフルタイム仕事復帰なので、予習として読んだ。15年前の本なので情報が古いかもなぁと思いながら読んだが、現状でも充分使える内容だった。むしろ逆にいうと、共働き家庭や働く女性を囲む環境がこの15年間あまり変わってなかったということの証左でもあるかもしれない。保育園の入れずらさは相変わらずで(かくいう我が家も認可は全落ちした)改善が待たれる。2018/04/11
ゆー
4
保育園も選ぶところがたくさんあるとしっかり選ばなきゃってなるんだろうね。そこに入れるかっていうのもまたあるし…。そんなに選択肢はないけれどー…。でも共働きは大事だと思います。あとはどう子どもに向き合うか。とにかく仕事に傾きがちなので、家庭と子どもをどれだけ大事にできるかというのが自分の課題ですが、こればっかりはやってみないと分からない。2015/07/07
wiki
3
ひと世代前の共働き子育て世代は、こんな風に悩んで来たんだな。調べてみると、本書の初版刊行は2003年。共働き世帯数が専業主婦世帯数を僅かに超えてから、まだ10年そこそこだった。今や共働きがマジョリティで、専業主婦世帯より400万世帯も多い。パパの戦力アップ術などと小見出しがあると、随分と家庭を顧みなかったんだな。旦那の考え方がこんなんでー、、と語られる姿は、自分にとっては随分と古い考えだと思うし、日本社会もえらくその思想は変わって来たと思う。これからは本当に女性が輝く世紀だな。2017/11/24