内容説明
それは「ヤマトタケル」に始まった。作/梅原猛、台本・演出・主演/市川猿之助。衣裳、美術、舞台技術、照明、音楽などスタッフにも新しい人材を得て、スーパー歌舞伎第一作は一九八六年二月、新橋演舞場で幕を明けた。古典と現代芸術、そして東西文化融合への人々の思いが重なった。以後、二〇〇三年の「新・三国志3‐完結篇」まで九作品。歌あり踊りあり芝居ありの歌舞伎本来のおもしろさを復活させ、現代人にも通じるテーマ性で、多くの観客を堪能させているスーパー歌舞伎。表現者であり創造者である著者が、三〇年にわたるその軌跡をたどり、制作現場から語る、作品創りへの情熱。
目次
1 新しい歌舞伎創造へ重なる夢
2 『ヤマトタケル』―スーパー歌舞伎の誕生
3 『リュウオー』―京劇との日中合作
4 『オグリ』―第三作で方向性定まる
5 『八犬伝』―新しい作者で
6 『カグヤ』―輝く心と『オオクニヌシ』高き志
7 『新・三国志』シリーズ―蓄積されたノウハウで
番外編1 オペラ『コックドール』の演出
番外編2 オペラ『影のない女』の演出
番外編3 ものづくりひとづくり
著者等紹介
市川猿之助[イチカワエンノスケ]
1939年、東京生まれ。歌舞伎俳優。屋号は沢潟屋。京都造形芸術大学副学長。慶応義塾大学文学部卒業。63年に三代目市川猿之助襲名。66年第一次「春秋会」を主宰し、復活通し狂言の創演および古典の新演出を始める。84年、パリ市立シャトレ劇場にてオペラ「コックドール」を演出。86年スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」初演。以後、表現者、創造者として旺盛な活動を続けている
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ちばっち
choku_tn
絶間之助
はにゅ
のほほんなかえるさん