集英社新書
リビング・ウィルと尊厳死

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 204p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087201314
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C0236

内容説明

人生の最期―愛する人にも自分にも、確実にやってくるその時を、どう迎えるか。たとえ不意に、剥き出しになってそれが立ち現れるとしても、できるだけ自然に任せて、必要以上に苦しまず、心安らかに逝きたい。科学、医学の発達の結実なのかどうか、生と死の境目で起こることが、より複雑に、より奇怪になっていくようにみえる今日、立ち止まって自分なりに考えてみたい。死んでゆく者として、最後の権利を主張することは可能なのか。自分の最期を自分の手に取り戻すには、どうすればいいのか。

目次

第1章 最期の自己決定権
第2章 安楽死事件の衝撃
第3章 欧米の慈悲殺と死ぬ権利
第4章 日本の安楽死運動
第5章 終末期医療と尊厳死

著者等紹介

福本博文[フクモトヒロフミ]
1955年東京都生まれ。東洋大学法学部卒業。雑誌編集者を経て、現在、著述に専念。現代人の心の闇を探求するノンフィクション作品が多い
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マイケル

12
2002年発行と古いが日本の状況はあまり変わっていない。第5章最後に書いてあるように個人の自立した権利意識が乏しい国民性。リビング・ウィルという横文字輸入の安楽死。日本で死ぬ権利や自己決定権主張に違和感。本書はオランダなど欧米先進国の状況と特に日本の安楽死協会創設した太田典礼の活動を紹介。優生思想丸出しの太田典礼の安楽死推進の危うさ。本人に病名告知無しで家族を安楽死させたというがこれはれっきとした密室殺人。最近起きた京都ALS殺人事件。著者のいう響きのいい尊厳死に名称変更しても根本思想は変わらないのでは。2021/05/04

ようはん

11
尊厳死(安楽死)がテーマ。超高齢化社会が進む中で将来的に日本において積極的な尊厳死が認められる可能性が無くはないが、自分の親や自分自身がその対象になり選択を迫られるとなるとどうすべきなのかと迷う。2020/01/12

はるな

10
尊厳死とは何か、諸外国と日本の安楽死に関する歩みについて。実際に起きた安楽死事件も紹介されていて、私がこの事件での患者だったら、家族だったら、医師だったら…と考えさせられた。いつ何が起こるか分からない。その時のために、じっくりと考えて答えを出したいと思った。2018/08/17

バニラ

3
ただただウィキペディアを読んでるようで、ほとんど頭に残らない。感じたことは、日本と海外ではそもそもの土壌が違うってこと。日本で安楽死制度の実現は無理かな。2019/11/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/456386
  • ご注意事項