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集英社新書
サイバー経済学

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087201109
  • NDC分類 331
  • Cコード C0233

内容説明

IT(情報技術)時代、高度な数学に裏打ちされた金融工学が、リスクを売買する新しい市場を開拓した。しかし、数理的なテクノロジーが市場を一変する一方、世界経済の前途には暗い影が差している。本書は、「ベイズ推定」等、確率論を携えたリスク制御の新テクノロジーを、数式を極力使わずにわかりやすく紹介し、また、最新の経済学から興味深いモデルを厳選して、金融ビッグバンやデフレ不況を分析する。そして、「自己責任」を標榜する日本経済の方向性に疑義を呈し、市場が宿命的に抱えもつ「魔物」の存在を浮き彫りにしてゆく。

目次

序章 市場に棲む魔物
第1章 サイバー経済
第2章 IT時代のベイズテクノロジー
第3章 金融工学とリスクの売買
第4章 投機社会の危険性
第5章 個人が合理的でも社会は調和しない
第6章 バブルに踊るのは愚かな人々か
第7章 市場にかける魔法

著者等紹介

小島寛之[コジマヒロユキ]
1958年東京生まれ。東京大学理学部数学科卒。同大学院経済学研究科博士課程修了。現在帝京大学経済学部環境ビジネス学科講師として、数学、統計学、環境経済政策などを講義するかたわら、数学エッセイストとしても活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

80
ほかの方も言われていますが題名の概念があまりはっきりとしません。もともと数学出身の方で様々な数学の本も読ませてもらっていますが経済を勉強しなおして、最近はかなり経済についての本も書かれています。この本ではITバブルやリスク、投棄問題などに絞って話を進められていて最近動向をわかりやすく説明してくれます。私は題名を何とかしてほしいと感じました。2015/11/02

Yggdrasill

2
タイトルはどうかと思うが、全うな経済学本です、小島氏はケインズ信奉者ですが、それはただ単に彼がオールドケインジアンであったり、ニューケインジアンである、ということではありません、ケインズの一般理論は古典ですが、まだ完全に読み解かれているとはいいがたい、ケインズ自身、まだ見ぬ確率論の構想を練っていたのですから、一般理論にケインズの考えが全て入っているともいえない。更に小島氏は制度学派の考え方にも興味があるそうです、ソロスのいうように、不確定性原理の経済学版が存在することは疑い得ないです。2011/04/06

サカモトマコト(きょろちゃん)

1
経済学を深く学びたい方にお勧めの本。 正直誤解を生みそうな本のタイトルですが、内容は市場の仕組みやバブルがおこる理由、不況になるメカニズムの解説やミクロ経済学、マクロ経済学の解説などとても内容の濃い本でした。経済学の入門書を読んだ後にこの本を読むと良いのではないかと思いました。2018/04/24

まさなる

1
同著者の本はいくつか読んだのだが、経済学についての本は初めてである。だいぶ前の出版でサイバーと銘打っているが、現在ではむしろ一般的な気がするが、経済学について興味深く学ぶことができた。”ネットワーク外部性”といった考え方も現在のSNSなどに代表されるWEBサービスでは当たり前として考えることであるし、現在では、インターネットをビジネスで活用するありとあらゆる方法が開発されてきているので、サイバーと銘打つならばもっといろいろな見方ができるのだろうなとは思う。2017/07/19

Masayoshi Hirai

1
タイトルが本の内容を表象していない感はありますね。広く浅い経済知識、特に金融工学について、を習得したいのであれば有用かもしれません。2012/12/05

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