内容説明
1990年の「ティラミス」ブーム以来、ケーキは単なる「甘いもの」という存在をこえ、菓子店やパティシェ(菓子職人)個人に人々の注目が集まるようになっている。菓子ブームやバレンタイン・デーの変遷、日本の洋菓子の発展史、そして、おいしい店の探し方、各国ケーキ図鑑まで…「プロの食べ手」を自負する著者が、多彩な広がりを見せる日本のケーキ文化を分析する“ALL ABOUTケーキ”本。
目次
第1章 菓子ブームの裏事情
第2章 日本の洋菓子のルーツ(南蛮菓子は今も生きている;洋菓子の息吹は明治維新から ほか)
第3章 もっとおいしく菓子を味わうために(おいしい菓子店を見つけるヒント;素材を知る ほか)
第4章 世界のケーキ図鑑(フランス菓子;イタリア菓子 ほか)
著者等紹介
村山なおこ[ムラヤマナオコ]
1963年生まれ。菓子愛好家・菓子コーディネーター。子供の頃から菓子に興味をもち、大学では食物学を専攻。大手乳業メーカーで製菓・製パンの販売や企画にたずさわり、菓子の知識を蓄積した。テレビ番組『TVチャンピオン甘味王選手権』に出場後、フリーに。テレビ番組や雑誌記事のコーディネーター、菓子やパンについてのライターとして活躍中
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感想・レビュー
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あやの
24
2001年発行で古いので、かなり現在の状況と違うが、お菓子の歴史や日本での流行の変遷など、ざっと知ることができて面白かった。甘いものは好きだけど、有名店の事とか知らなかったので、モロゾフとかが海外のブランドだと今日まで思っていた私にはへぇ~!がたくさんで、楽しめた(笑)。2000年以降、ネット通販やSNS映えが重要なポイントになっているが、筆者の村山さんにその辺りの業界の事情などをぜひ本にしてもらいたいと思った。2018/11/24
くさてる
16
軽い読み物かなと思って手に取ったら、思いのほか細かく広い内容で、面白く読んだ。ケーキそのものの細かい解説は勿論、日本における洋菓子の歴史を南蛮菓子から紐解いて大正昭和の時代まで紹介したり、馴染みのある菓子ブームの変遷や、自分好みの専門店の見つけ方まで、新書サイズでここまであれば十分かと。著者のこだわりは感じられるけれど、それを押しつけずに広い視点から見ている、優しい語りかけるような口調の文章も好感が持てました。2015/11/04
ちぃ
7
2001年初版発行。将来流行するジャンルとして、忘れられていた「懐かしい味」の再発見、アジアン菓子が注目されるが挙げられています。2022/10/05
はなまるこ
4
ケーキなどのお菓子の由来や、日本でのお菓子ブームが知れておもしろい。マカロンもたしかブームでしたよね。2011/11/21
霜月
3
ユーハイムやキットカット等企業の歴史や、日本でブームとなったお菓子の解説がされてた。あんまり新鮮味はなかったかも。2017/05/28