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集英社新書
現代イスラムの潮流

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  • サイズ 新書判/ページ数 204p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087200966
  • NDC分類 167
  • Cコード C0214

内容説明

多くの日本人にとって、ブラックボックスのような存在、それがイスラムではないだろうか。イスラム過激派によるテロ活動や、バーミヤン石仏の破壊などで「イスラムは怖い」という印象を持つ人もいる。だが、イスラムとはもともとサラーム(平和)というアラビア語から派生したことからもわかるように、平安と平等を求める宗教なのだ。グローバル化の現在、12億人の人々が暮らすイスラム社会への理解なしに、われわれは世界を語れない。本書は、イスラムの歴史や思想、そして現代イスラムの潮流を、わかりやすく読み解く格好の入門書である。

目次

第1章 イスラムとは何か
第2章 イスラムの宗派と、民族の融和と抗争
第3章 成長する「イスラム原理主義」とは何か
第4章 パレスチナ問題―イスラムと異教徒との最大の紛争
第5章 現代の「ジハード」をスケッチする
第6章 イスラムとの共存・共生を考える

著者等紹介

宮田律[ミヤタオサム]
1955年、山梨県甲府市生まれ。慶応義塾大学大学院文学研究科修士課程修了。カリフォルニア大学ロスアンゼルス校(UCLA)大学院歴史学科修士課程修了。現在、静岡県立大学国際関係学部助教授。専攻は、イスラム地域研究、国際関係論。イスラム過激派の活動とイデオロギーの解明をテーマに、多くのイスラム国・地域を取材
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

巨峰

17
今から10年以上も前に書かれたイスラムの社会と政治の概説書だがとてもわかりやすい。10年後の今、この作者の新しい著書を読みたいと思う2012/08/06

sagatak

7
○○なのは間違いないという表現が多いのが気になったが、内容は理解し易くイスラム世界の問題、いやむしろアメリカやユダヤ人社会の問題をも明らかにしてある。ポイントとなるのはこの本の発刊が2001年6月で、911の事件が起こったのはなるほど避けられなかったと分かる点だ。そうならないような世論を作る役には立てなかったのだなと思うと残念だが、それも本書の内容のごとく様々な人間集団の思惑が原因となっているわけで、力で止めることなどできないのかもしれない。2013/06/11

いけだのどん

4
「イスラムって何?」から始まるイスラムについての入門書。本書はあの9・11の3ヶ月前に出版されたもの。基礎なので歴史的なことはわかるが、9・11を踏まえたらどんな本になったか、続編はないのだろうか。とりあえずシーア派とスンニ派(本書表記はスンナ派)の区別だけはようやくはっきりとわかるようになった。そうなるとイスラエルやアメリカ、その他周辺の中東諸国との関係も見えてくる。今起きていることへの理解も深まる。2014/07/01

スズツキ

4
端的に抑えておくべきポイントが網羅してあって好印象。基本書と評されるだけのことはあります。2014/02/21

可兒

4
わかりやすい現代イスラーム解説。世相を反映してかアフガンからパレスチナ中心だが、それは私のフォーカスがニッチすぎるというだけ。トルコのクルド人問題にページを割いたり「イスラーム政党出身のワヒド」について言及したり、総説ながらこまごまと手を届かせた文章だった。正直すごい2009/12/31

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