集英社新書<br> リスクセンス―身の回りの危険にどう対処するか

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集英社新書
リスクセンス―身の回りの危険にどう対処するか

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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087200843
  • NDC分類 369.3
  • Cコード C0236

内容説明

現代人の生活は様々なリスクと隣り合わせだ。環境汚染、事故、病気や災害はもちろん、ごく日常的な行動にも、常に何らかのリスクはついてまわる。社会が複雑化する今日、リスクの態様も複雑化し、それに対応する必要性も増してきている。しかし、その一方で、現実には身の回りのリスクに関して、驚くほど無意識に行動していたり、誤った判断をしている人が多い。本当はリスクというレンズを通して見ると、常にリスク判断にさらされている自分に気づき、自らの日常が変わって見えてくるのだ。本書は、リスクに関する基礎的な知識やその歴史からスタートとして、毎日の生活の中でリスク感覚を身につけていくことについて、わかりやすく論じていく。

目次

序章 白熊対処法
第1章 「リスク」の達人ではないからこそ
第2章 革命の幕を開けた変わり者の修道士
第3章ベッドの中さえ危ない世の中
第4章 リスク管理の全体主義的な一面
第5章 白熊を巡る愚行もしくは危険に対する無意識のルールがどう災いを引き起こすか
第6章 リスクは好き?嫌い?
第7章 細胞撲滅闘争
第8章 どこで線を引くか
第9章 「リスク・ゼロ」神話
第10章 リスク・マネージャーとしての新しい役割

著者等紹介

ロス,ジョン・F.[Ross,John F.]
1982年コネチカット州ウェスレアン大学卒。「スミソニアン・マガジン」のシニア・エディター兼ライター。主に、歴史やサイエンス、冒険に関しての書籍や記事を執筆している。著書に“The Smithsonian Guides to Natural America”他

佐光紀子[サコウノリコ]
東京生まれ。国際基督教大学卒。外資系証券会社勤務等を経て、フリーランスの翻訳者に。主な翻訳書に『天使は清しき家に舞い降りる』(集英社)、『僕たちは、自由だ!』(本の泉社)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

75
リスクというから企業関連かなと思いましたが、個人のほうにかかるリスクについての話でした。理論的な、というよりも様々な事象や場面でのリスクに対しての実務的な感じの対応の仕方です。元記者の方が書かれているせいか、目の付け所はいいのですが、少しまとまりに欠ける気がしました。2015/09/14

TYURA BOY@CULTURE

2
リスクについて判断を検討する過程を経験することは、指針もなければ、手に入る情報は矛盾だらけといった、現代社会では益々増える傾向にある事態に備えることでもある。・・リスクを排除するときは、それによって高くなる他の危険をよく検討し、バランスを考えなければならない等。2014/10/18

tankaru

2
読みながら。リスク分析に関する「お話」。いろんな話が出てきて、広がりがあるのは良いが、局所的な話が多い。表やグラフで全体を掴める説明が欲しい。2013/06/20

Bartleby

2
「リスクの恒常性」という考え方が面白かった。人が安全だと思うと、危険に対しての意識が低くなるため逆に危険が高まる。「安全≠安心」であるのはわかっているつもりだったけど、安心すると安全でなくなるという皮肉のようなこともあり得ることを忘れていたかもしれない。2011/03/08

minaokukita

2
原子力発電所などの複雑で巨大なシステムにおいては、除去できない小さなエラーの積み重ねで、予測不可能な大事故が起きることは避けられない、という考えがあり、社会学者ペローはこのような事故を「ノーマル・アクシデント」と呼ぶ。事故は起こるものであり「あってはならないこと」と捉えることは却ってリスクを高めるということを認識しなければならない。2011/07/24

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