内容説明
現代人の生活は様々なリスクと隣り合わせだ。環境汚染、事故、病気や災害はもちろん、ごく日常的な行動にも、常に何らかのリスクはついてまわる。社会が複雑化する今日、リスクの態様も複雑化し、それに対応する必要性も増してきている。しかし、その一方で、現実には身の回りのリスクに関して、驚くほど無意識に行動していたり、誤った判断をしている人が多い。本当はリスクというレンズを通して見ると、常にリスク判断にさらされている自分に気づき、自らの日常が変わって見えてくるのだ。本書は、リスクに関する基礎的な知識やその歴史からスタートとして、毎日の生活の中でリスク感覚を身につけていくことについて、わかりやすく論じていく。
目次
序章 白熊対処法
第1章 「リスク」の達人ではないからこそ
第2章 革命の幕を開けた変わり者の修道士
第3章ベッドの中さえ危ない世の中
第4章 リスク管理の全体主義的な一面
第5章 白熊を巡る愚行もしくは危険に対する無意識のルールがどう災いを引き起こすか
第6章 リスクは好き?嫌い?
第7章 細胞撲滅闘争
第8章 どこで線を引くか
第9章 「リスク・ゼロ」神話
第10章 リスク・マネージャーとしての新しい役割
著者等紹介
ロス,ジョン・F.[Ross,John F.]
1982年コネチカット州ウェスレアン大学卒。「スミソニアン・マガジン」のシニア・エディター兼ライター。主に、歴史やサイエンス、冒険に関しての書籍や記事を執筆している。著書に“The Smithsonian Guides to Natural America”他
佐光紀子[サコウノリコ]
東京生まれ。国際基督教大学卒。外資系証券会社勤務等を経て、フリーランスの翻訳者に。主な翻訳書に『天使は清しき家に舞い降りる』(集英社)、『僕たちは、自由だ!』(本の泉社)
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感想・レビュー
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