内容説明
甲子園に響き渡る『六甲おろし』は常にファンの心を熱くしてきた。どんなに敗れても今日もスタンドに歓声は湧く。一九三五年の創立以来、数々の名選手を生み出し、幾多の名試合を演出してきたタイガースの栄光の記録。そして、その陰で繰り広げられた苦悩に満ちた球団内部の軋轢の歴史。タイガースをこよなく愛する虎フリークの著者が、豊富な資料を駆使して描く、猛虎伝説。阪神タイガースのファンのみならず、日本プロ野球を愛するすべての人たちに贈るオマージュ。君は、「猛虎」を見たか。
目次
第1章 大阪タイガース誕生―1935~1944
第2章 ダイナマイト打線―1945~1958
第3章 巧投小山、熱投村山―1959~1966
第4章 豪腕江夏、ホームラン・アーティスト田淵―1967~1983
第5章 奇跡のシーズン―1984~
著者等紹介
上田賢一[ウエダケンイチ]
1949年和歌山県生まれ。毎日放送、FMラジオなどの番組構成者を経て、以後、数多くのラジオ局で音楽番組の構成やプロデュースを手掛ける。’90年「国際花と緑の博覧会」でFMプロデューサー。また主に男性誌でライターとしても活躍。著書に「上海パノラマウォーク」、訳書に「悪魔と踊れ―ローリングストーンズ物語」など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オオサキ
9
阪神ファンですが知っているのは177ページからの『奇跡のシーズン』から。景浦も、吉田義男(フルネームで言いたくなる)も、村山も、江夏も田渕等のスター選手もリアルタイムで知りませんし、長い間最下位でいたのも事実ですが、85年の日本一が心の中にあるからファンでいられるんです。書かれたのが2001年なんで、03年の優勝には触れられていませんが、それ以降優勝争いに絡みながらも毎年出来ない、モヤモヤ阪神についても続編で書いて欲しいです。「春団治」川藤さんにこんなドラマがあったとは知らなかった。また好きになりました。2015/12/22
Gen Kato
0
タイガース暗黒時代に書かれた一冊。もはや1985年を超える奇跡は生まれないのだろうか…2015/06/01
rinko6
0
阪神内で起こった出来事を知ることができた。優勝の章ではつい泣きそうになってしまった。私もその時代に生きて、あの1985年を共に味わってみたかった。増補版も出ているとは知らなかったので、また探してみたい。2012/12/22